ID:47635
On the Production
by 井口健二
[459903hit]
■第95回
『ルル・オン・ザ・ブリッジ』などのマンディ・パティンキ
ン、ダナ・リーヴ(未亡人)、『オースティン・パワーズ』
などのロバート・ワグナー、さらにニューヨーク・ヤンキー
ス監督のジョー・トーレの参加も発表されている。
製作はインディペンデンスで行われているようだが、ぜひ
とも見たい作品で、完成されたらどこかの配給会社がついて
くれることを祈りたいものだ。
* *
ソニーで進められている007最新作“Casino Royale”
の脚本のリライトに“Million Dollar Baby”のポール・ハ
ッギスの起用が発表されている。
この新作では、“Goldeneye”を手掛けたマーティン・キ
ャムベルの監督はすでに決定されているが、用意されていた
ニール・パーヴィスとロバート・ウェイドの脚本が完成され
なかったようで、新たにハッギスの起用で準備を進めること
になったものだ。
一方、この映画化に関しては肝心の主演が未定のままで、
取り敢えず前作までのピアーズ・ブロスナンに関しては、本
人が2500万ドルの出演料を要求して製作者側から断られたと
いう話もあり、その他候補に挙がっている俳優も一朝一夕に
は決まりそうもない。この状態で来年11月の公開ができるも
のかどうか、かなり難しくなってきているようだ。
* *
もう1本、ソニー=MGMの作品で、14世紀を舞台にした
ファンタシー作品“Season of the Witch”の監督に、2001
年の怪作“Swordfish”などのドミニク・セナの起用が発表
された。
この計画は、元々は2003年にMGMが買い付けたブラーギ
・シュットのオリジナル脚本に基づくもので、14世紀のフラ
ンスを舞台に、騎士たちの一団が魔法を使ったと告発された
女性を山の修道院に護送する任務を受けたことに始まる。一
方、その修道院の僧たちは、ぺストの原因と考えられている
彼女の力を封じようとしているが…というお話。契約から2
年ほどは動きが無かったが、MGMがソニーに買収されたこ
とによって改めて陽の目を見ることになったようだ。
なおソニーでは、テリー・ギリアム監督の“The Brothers
Grimm”などを手掛けたモザイクを製作会社に指名して映画
化を進めるということだ。
* *
最後に、ワーナーで長年進められてきたリチャード・マシ
スン原作“I Am Legend”の3度目の映画化で、今年の春に
キアヌ・リーヴス主演の“Constantine”を手掛けたフラン
シス・ローレンス監督の起用が発表された。
この計画については、2002年4月1日付第12回でも紹介し
ているが、今までリドリー・スコットとアーノルド・シュワ
ルツェネッガー、マイクル・ベイとウィル・スミスなどさま
ざまな組み合わせが発表されてきたが、実現しなかったもの
だ。そこに今回は、取り敢えず監督の発表となったもので、
因にローレンスはヴィデオ監督の出身、“Constantine”が
初映画作品だったものだが、今回の計画ではバイオ戦争後の
ロサンゼルスを舞台にするとなっており、彼の映像感覚がど
のように発揮されるかにも興味が集まるところだ。
製作開始予定は、2006年となっている。
09月15日(木)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る