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On the Production
by 井口健二
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■第92回
月に初めてゲームをして以来、このゲームの物語性は、大作
映画として製作するに充分な可能性を持つと確信していた」
ということで、脚本家などはこれから選考されるようだが、
過去に同社が手掛けた作品から見ると、相当の規模の作品が
期待できそうだ。
 それにしても、なぜソニー・ピクチャーズ製作でないのか
は、ちょっと気になるところだ。
        *         *
 久々にアイヴァン・ライトマン監督の情報で、多分2001年
の“Evolution”(エボリューション)以来の新作の予定が
発表された。
 この作品は“Super-Ex”と題されているもので、普通の男
性が女性に恋をするのだが、その女性は実はスーパーヒュー
マンで、その事実を知ったとき、彼には悪夢としか言いよう
のない災難が降りかかってくるというもの。まあ、基本的な
設定は、『奥様は魔女』も似たようなものだが、これがライ
トマンの作品だと、災難は本当にとんでもないことになりそ
うだ。脚本は『シンプソンズ』のドン・ペイネ。
 そしてこの計画で、主演の男性役はルーク・ウィルスンが
かなり早くから決まっていたものだが、その相手のスーパー
ヒューマンの女性役に、『キル・ビル』のユマ・サーマンの
出演が発表された。
 サーマンは、『キル・ビル』で復活の後は、“Be Cool”
と、メリル・ストリープ共演のコメディ作品の“Prime”、
さらにニコール・キッドマンの代役で出演したブロードウェ
イ・ミュージカルの映画化“The Producers”が12月21日に
全米公開の予定になっているが、まさにスーパーヒューマン
ばりの活躍という感じだ。
 本作は、秋にニューヨークで撮影の予定になっている。
        *         *
 後は続報をまとめておこう。
 7月18日に撮影が開始された“Mission: Impossible 3”
で、11月に中国の上海で撮影を行うことが発表され、映画全
体のクライマックスが当地で撮影されることになった。具体
的な内容は例によって厳重に秘密にされているが、この撮影
のために1000万ドルの予算が組まれ、またアジア系アメリカ
人女優のマギーQがキャストに加わっているということだ。
この製作では、当初はベルリンで重要なシーンの撮影が予定
されていたものだが、ベルリン市側の撮影許可が降りず、そ
れも撮影遅延の理由とされていた。それに替っての上海市と
いうことになりそうだが、噂ではヘリコプター撮影も動員さ
れる大掛かりなアクションが展開されることになりそうだ。
 もう一つ、2001年12月1日付の第4回などで紹介した岩明
均原作『寄生獣』(英名Parasyte)の映画化で、監督に清水
崇の起用が発表された。清水監督は“The Grudge”に続いて
その続編への起用も予定されているが、本作は実写とCGI
の合成も想定されるエイリアンものの大掛かりな作品で、ど
こまで手腕が発揮できることか。なお脚本は“Aeon Flux”
などのフィル・ヘイとマット・マンフレディによるものが用
意されているが、監督の許でさらにリライトが行われるとい
うことだ。製作はニューライン。

08月01日(月)
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