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On the Production
by 井口健二
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■さよならCOLOR、青空のゆくえ、空中庭園、チャッキーの種、銀河ヒッチハイク・ガイド、アイランド、奥様は魔女
女が、ハリウッドに引っ越してくるところから始まる。彼女
は、人間界では魔法を使わずに暮らそうとしているが、彼女
の父親はこの考えには大反対だ。
一方、『奥様は魔女』のテレビシリーズでのリメイクが企画
され、そのダーリン役に落ち目の映画スター男優の起用が決
まる。彼は自分を引き立たせるため、サマンサ役には新人の
起用を求めるのだが、例の鼻を動かす仕種のできる女優がな
かなか見つからない。
そして、ふと見かけた女性が見事に鼻を動かしていたことか
ら、彼女を起用するのだが…この女性が、実は本物の魔女だ
ったという展開になる。
まあ、このテレビシリーズのリメイクという辺りが捻りと言
えば捻りだが、この部分は言わば往年のシリーズのファン向
けのサーヴィスという感じで、ここには知っていれば知って
いるほど面白い楽屋落ちが次々と登場してくる。
しかし映画はこの部分を除いても、いわゆる魔女もののコメ
ディをストレートに作り上げているもので、その部分は安心
できると言うか、本当に当時のファミリー向けのテレビシリ
ーズの雰囲気を見事に再現したものになっている。
正直に言って、もっと大掛かりな今風の大特撮シーンが出て
くるのではないかとも期待はしたが、そんなものはこの作品
には不似合いだったと言うところだろう。と言っても、もち
ろんVFXは当時とは比べものにならない進化を遂げている
が…
キッドマン以外の出演者では、ダーリン役の落ち目の俳優に
ウィル・フェレル、魔女の父親役にマイケル・ケイン、エン
ドラ役のベテラン女優(魔女ではない?)にシャーリー・マ
クレーンなど。
特にフェレルは、アメリカでは大評判の主演作“Elf”も日
本では未公開のコメディアンだが、途中で魔法に踊らされる
シーンの芸達者ぶりは見事なもので、僕はようやくフェレル
を見ることができたということでも、うれしく感じられたも
のだ。
07月14日(木)
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