ID:47635
On the Production
by 井口健二
[459748hit]
■第90回
る前、第2作がゲームそのもので、第3作はゲームの後=ゲ
ームが世界に拡散して行く姿を描くとしていたが、さらに第
4作の舞台が東京というのは、一体何を描こうというのだろ
うか。この第4作の構想は、恐らくは第3作の脚本執筆中に
発展してきたものと思われるが、かなり気になるところだ。
ただし、実はプレプロダクション中と言われる第3作の監
督もまだ決定しておらず、この監督が決定して撮影が近々に
行われたとしても、第4作の製作はさらに2年ほど先という
ことになりそうだ。
続編の話題3つ目は、マット・デイモン主演で2002年に第
1作の“The Bourne Identuty”が発表され、昨年第2作の
“The Bourne Supremacy”が製作されたジェイスン・ボーン
シリーズで、第3作の“The Bourne Ultimatum”の脚本に、
前2作を手掛けたトニー・ギルロイが三度契約したことがユ
ニヴァーサルから発表された。
このシリーズはロバート・ラドラムの原作に基づくものだ
が、実は記憶を失った政府機関の殺し屋という基本的な設定
は用いられているものの、ストーリーの展開はかなり自由に
作り替えられているということで、今回もギルロイの手腕に
期待が集まっている。また製作状況では、監督は未定で、主
演のデイモンに関しては彼以外に考えられない当たり役にな
っているものだが、そのデイモンからも、脚本を読んで判断
するという返事が来ているそうで、全てはギルロイの脚本に
掛っているようだ。
なおこのシリーズでは、故ラドラムの原作は第3巻で終っ
ているものだが、果たして映画化も第3作で終りにするもの
かどうか、すでに自由な発想で物語が展開しているのなら、
この後も延長戦が可能になりそうだが、これもギルロイの腕
に掛っているようだ。
* *
最後にもう1本、リメイクの情報で、『呪怨』のアメリカ
版リメイク“The Grudge”を成功させたサム・ライミのゴ
ースト・ハウスから、ホラー映画の古典中の古典とも言える
“Monkey's Paw”をリメイクする計画が発表されている。
この物語は、元々はW・W・ジェイコブスというイギリス
人作家の短編小説に基づく舞台劇がオリジナルとなるようだ
が、願いを叶える「猿の手」のミイラを手に入れた一家が、
願いは叶うもののどんどん不幸に陥れられるというお話で、
記録によると1915年の無声映画による最初の映画化から、主
にイギリスで繰り返し製作され、またオムニバス映画の1篇
としても映画化が行われているようだ。
そして今回は、その最新の映画化を、“Invasion of the
Body Snatchers”のリメイクにも関わっているデイヴ・カジ
ャニッチと、トム・マカリスターの脚色で進めるもので、最
新技術を駆使したリメイクが期待される。
なおゴースト・ハウスでは、この他に、“The Grudge 2”
や、ライミ監督の出世作“The Evil Dead”のリメイク、ま
た香港出身のホラー監督パン兄弟のアメリカ進出の計画など
も進めているものだ。
07月01日(金)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る