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On the Production
by 井口健二
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■第88回
映画の両方の指揮をカーペンターが執るというもので、ゲー
ム開発会社のタイタンの手でビデオゲーム化が行われると共
に、カーペンターは『ジェイソンX』のトッド・ファーマー
との共作でシナリオを執筆し、自らの監督で映画化を進める
ことになっている。
 因みにタイタン社は、元々はジョン・ウー監督の下でゲー
ム会社を運営していたブラッド・フォックホーヴェンという
人物が独立して興した会社で、この他にもヴィン・ディーゼ
ルのプロダクションとも提携するなど、ハリウッドへのアプ
ローチを積極的に行っている会社ということだ。
 なお、映画監督によるゲーム進出では、先にジョン・ミリ
ウス監督もゲーム向けのシナリオの執筆を契約していたが、
さすがに70歳のミリウスはヨーロッパ戦線を舞台にした戦争
ものといわれるそのシナリオを映画化する計画は持っていな
かったようだ。従ってゲームと映画の両面で進める計画では
カーペンターが先駆者となりそうだ。
        *         *
 最後は短い情報を2つ紹介しよう。
 今年10月に“Wallace & Gromit: The Curse of the Were-
Rabbit”が公開されるドリームワークスとアアドマン・スタ
ジオから、さらに“Crood Awakening”という作品の計画が
発表されている。
 この計画は、元モンティ・パイソンで、最近では007や
ハリー・ポッターにも登場している俳優のジョン・クリース
が原案を提供したもので、原始時代を舞台に穴居人同士の文
化の衝突を描くというもの。実はこれがイギリスとフランス
の文化的な衝突からヒントを得ているということで、かなり
モンティ・パイソン的な笑いを目指した作品のようだ。
 なお、ドリームワークスとアアドマンでは、2006年11月公
開で、アアドマン初のフルCGI長編作品“Flushed Away”
の製作も進めており、今回の作品が提携3作目ということに
なる。現状では2007年の公開を目指すとされており、毎年秋
にアアドマン作品という路線になりそうだ。
 もう一つは、ディズニーからの独立が迫ってきたウェイン
スタイン兄弟の情報で、新会社で製作される記念すべき第1
作として“Outlander”という作品の計画が発表された。 
 この作品は、ハワード・マッケインという監督が、ダーク
・ブラックマンという脚本家と共同で執筆したシナリオを映
画化するもので、ヴァイキング時代の地球に墜落した異星人
の冒険を描くというもの。2002年版“Ghost Ship”などのカ
ール・アーバン主演で10月にニュージーランドで撮影開始さ
れることになっている。また映画に登場するMoorwenと名付
けられたエイリアンの造形は、“Godzilla”や“I, Robot”
を手掛けたアンドレアス・シュミドが担当しているというも
のだ。
 注目の新会社の第1作ということになりそうだが、それに
してもこの題材でスタートとは、かなり先が楽しみな会社に
なりそうだ。

06月01日(水)
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