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On the Production
by 井口健二
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■第79回
ゲームで遊んでいる内に、ゲームの中のキャラクターが死ぬ
とそのプレーヤーも死ぬという事実に気付くもの。ゲームで
キャラクターが死ぬことに慣れている世代には、かなり衝撃
的なお話になりそうだ。
と言ってもこれだけでは、ただのティーンズホラーで終り
そうな企画だったのだが、この映画化に際して、映画に登場
するホラーゲームのデザインやゲーム中のエフェクトの制作
を、アメリカン・マッギーが担当することが発表された。
アメリカン・マッギーについては、2002年1月15日付の第
7回や2004年2月1日付の第56回で映画化の計画を紹介した
“American McGee's Alice”“American McGee's Oz”など
の原作ゲームを制作したゲームクリエーターで、以前にも紹
介したようにアメリカを代表するゲームクリエーターの一人
と言われている人物。そんなクリエーターの参加が、映画に
どのような影響を及ぼすか、結果が楽しみだ。
なお製作は、エンドゲーム側が資金を調達して、3月にニ
ューオーリンズで撮影開始の予定ということだが、実は配給
会社が未定。ワンダーランドはソニーと優先契約を結んでい
るが、本作に関しては決定していないとのことだ。
因に、ベルとピーターマンのコンビは、ゲイル・アン=ハ
ード主宰のワルハラとディジタル・ドメインの共同製作で、
ユニヴァーサルが配給するスパイスリラー“Mercury”や、
ワーナー製作の子供向けアクション“Ignition”、ディズニ
ーでジョナサン・フレイクスが監督する“Illusion”などの
脚本も手掛けているようだ。
そう言えば、“American McGee's Alice”の脚本は、『チ
ャーリーズ・エンジェル』のジョン・オーガストが担当して
いたもので、その辺の関係で今回の企画が実現した気がしな
いでもない。それにしても、“Alice”と“Oz”の計画はど
うなってしまったのだろう。
* *
最後にちょっと面白い話題で、アメリカ・フロリダ州オー
ランドのウォルト・ディズニー・ワールドのアトラクション
“Pirates of the Caribbean”にジャック・スパロー船長が
登場することになるようだ。
昨年夏の大ヒット作『パイレーツ・オブ・カリビアン』が
ディズニーランドのアトラクションからインスパイアされた
作品であることは有名だが、その後にアトラクションを訪れ
た観客からは、スパロー船長はどこにいるのだ?という声が
多く聞かれたということだ。
そこでディズニー側が、アトラクションの中にオーディオ
アニマトロクスによる船長を登場させることにしたもので、
その姿はジョニー・デップの風貌を模したものであることは
もちろん、その声もデップが吹き込むことになっている。ま
た、リニューアルされた“Pirates of the Caribbean 2”の
オープニングには、デップ本人がテープカットに訪れる計画
もあるようだ。
今のところスパロー船長の登場は、ディズニーワールドの
アトラクションだけの計画ということだが、できることなら
東京ディズニーランドの『カリブの海賊』にも登場させても
らいたいものだ。
01月15日(土)
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