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On the Production
by 井口健二
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■第78回
発表はそのタイミングを図ってのものだったと思われる。
なお、シュールバーグはこの発表に先立ってフォボス・エ
ンターテインメントというプロダクションを設立して、今回
の計画もそこを通じての製作となるものだが、このプロダク
ションでは、Sci Fiチャンネルで放送予定の“Graveland”
という作品も手掛けるなど、プロダクションの名称を考え併
せると、ちょっと面白い動きになりそうだ。
ただし、紹介した受賞作2作品の映画化計画については、
どちらも配給会社が発表されていないが、特に後者は、脚本
監督がなどが決まる内に、契約が結ばれることになるものと
思われる。理解のある配給会社の登場を待ちたいものだ。
* *
最後は続報で、2004年2月1日付の第56回で紹介した実写
CGI合成による“Charlotte's Web”のリメイクで、蜘蛛
と子豚の友達となる農場の娘役としてダコタ・ファニングの
出演が発表された。ファニングは、現在スティーヴン・スピ
ルバーグ監督、トム・クルーズ共演の“War of the World”
を撮影中だが、それに続けて1月末からオーストラリアで行
われる撮影に参加するようだ。
もう1人女優の話題で、2004年11月15日付の第75回で紹介
したリー・タマホリ監督、ニコラス・ケイジ主演によるフィ
リップ・K・ディック原作の映画化“Next”の相手役に、ジ
ュリアン・モーアの共演が発表された。ただし、ケイジはそ
の前に“Ghost Rider”、またモーアも“Freedomland”とい
う作品に出演が決定しており、本作の撮影は、早くて今年の
後半になりそうだ。
なお、ケイジは先日行われた“National Treasure”の来
日記者会見で、中田秀夫監督と清水崇監督の次回作に出たい
と叫んでいたが、あれはその後どうなったのだろうか。
* *
もう1本、これは直接続報ではないが、2004年10月1日付
第72回で紹介したビーチバレーを題材にした映画の話題に関
連して、今度はソニー傘下のコロムビアから“Bronze God”
という計画が発表された。
この計画は、テレビの構成作家を勤めてきたアレックス・
グレゴリーとピーター・ヒュイックという脚本家チームが、
初の映画作品として執筆した脚本に基づくもので、物語は、
ビーチバレーのトーナメント出場を夢見るライフガードの主
人公が、ワイルドカードでの出場権を得るというもの。そし
てこの作品に、今年の夏全米公開予定のニコール・キッドマ
ン主演によるリメイク版“Bewiched”でダーリン役に扮した
ウィル・フェレルの主演が発表されている。
以前に紹介したパラマウントの計画が、その後どうなって
いるか不明だが、ビーチバレーは一昨年のアジア大会では日
本人チームが金メダルを獲得するなど、近年日本でも盛んに
なってきており、ワールドトーナメントツアーには日本人選
手の登場も期待されるもの。撮影時期などは未発表だが、ち
ょっと気になるところだ。
01月01日(土)
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