ID:47635
On the Production
by 井口健二
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■サスペクト・ゼロ、ナショナル・トレジャー、コーヒー&シガレッツ、カナリア、MAKOTO、清風明月、失われた龍の系譜
                           
『失われた龍の系譜』“龍的深處−失落的垪圖”(垪は正し
くは手遍)                      
ジャッキー・チェンのプロダクションの製作で、チェンの父
親の足跡を追ったドキュメンタリー。          
映画は、独りっ子だと思っていたチェンが、両親がそれぞれ
事情を持っての再婚で、父と先妻との間に2人の兄と、母と
先夫との間に2人の姉がいること、さらにチェンの本当の苗
字が、陳ではなく扇(ファン)であることなどを知らされる
ところから始まる。                  
そこから、父親の思い出話とその映像による検証、さらに口
が不自由になっている母親に代っての2人の姉の証言や、2
人の兄の証言も加えて、第2次大戦前からの中国の人々が辿
った苦難の道が描かれる。               
実際、国民党の支持者だった父親の証言は、今でも共産中国
という言い方を変えない辺りに、その苦難の跡が忍ばれる。
ただし最初の内がかなりの大言壮語気味で、まあ昔の人の話
は皆こんなものだという感じではあるが、少し心配になると
ころはあった。                    
ところが、それに続く日本軍の空爆から南京大虐殺に至る証
言は、検証の映像も含めたかなりリアルなもので、これはい
ろいろの意味での論議を呼びそうな感じだ。       
一方、大陸に残された2人の兄はその後行方不明となり、年
月を経て探し当てられるが、その間の苦労も忍ばれる。しか
し、それらの苦労は中国人のほとんどが多かれ少なかれ味わ
ったものだと言い切られてしまうと、もはや我々には何も言
えない。                       
勿論これは、日本だけでなく、北京政府も絡む問題だが… 
上海で知り合った男女が別々に行動しながらも香港で巡り会
うなど、まさに事実は小説より奇なりといった感じの物語。
ただ、香港へ渡る下りはさすがに映像での検証はないが…と
いうことで、現在この物語をドラマ化する計画も進んでいる
ようだ。                       

12月14日(火)
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