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On the Production
by 井口健二
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■第75回
リーが執筆し、監督を『ジェヴォーダンの獣』のクリストフ
・ガンズが担当することも公表されている。
ゲームのストーリーは、サイレント・ヒルと名付けられた
ゴーストタウンと化した町を舞台に、その町に隠された秘密
を探る母親と娘を主人公としたもので、その町で起きる超常
現象などが描かれている。特にアクションというものではな
く、謎解きの方に主眼が置かれているようだが、コナミでは
すでに3部作としてゲームを発表しているものだ。
そして、このゲームの映画化が進められているもので、今
回の情報ではキャスティングは紹介されていなかったが、撮
影は2005年3月に開始されるということだ。なお、配給はフ
ォーカスが担当しているが、フランス圏はハディダが掌握し
ており、一方アメリカは未定だそうだ。
因にハディダは、現在トニー・スコット監督の“Domino”
という作品を製作中で、一方、2003年1月15日付の第31回で
紹介した“Onimusha”は、準備中ということになっていた。
* *
ピュリツァー賞受賞作家で、『スパイダーマン2』の脚本
の第1稿を手掛けたことでも知られるマイクル・シェイボン
が、またもやちょっと不思議な作品の脚本に関っている。
今回、シェイボンが脚本を執筆しているのは、“Snow and
the Seven”。ディズニー長編アニメーションの第1作『白
雪姫』(Snow White and the Seven Dwarfs)を再話すると
いうものだが、ディズニーで進められているこの計画では、
監督を『マトリックス』等のアクションコレオグラファーの
ユエン・ウーピンが担当することになっている。
実はこの計画、元々はウーピンが英語作品の第1作として
以前から温めていたもので、以前の題名は“Snow White and
the Seven Shao Lin”。オリジナルの脚本は、ジョッシュ
・ハーマンとスコット・エルダーが執筆していたものだ。
つまりこの作品は、『白雪姫』を、少林寺拳法と中国ファ
ンタシーの捻りで再話するというカンフー映画なのだが、そ
れにしてもこの計画を、ディズニーで実現するというのも気
が利いているし、その脚本をピュリツァー賞作家が手掛ける
というのも面白いところだ。
* *
最後に、クライヴ・バーカー主宰の映画プロダクション、
ミッドナイト・ピクチャー・ショウから、未来もののホラー
スリラー“Plague”の計画が発表されている。
この作品は、ハル・メイスンバーグとティール・ミントン
の脚本から、メイスンバーグが監督するもので、ある日、世
界中の子供たちが原因不明のコーマに陥る。ところがそのま
ま成長を続けた子供たちがあるとき目覚め始め、そして両親
を殺戮し始めるというもの。バーカーらしい、かなりすごそ
うな内容だが、撮影は2月に開始されるということだ。
また、バーカーの映画作品では、フォックスで自作の短編
を映画化した“Dread”という作品の製作中ということで、
続いてユニヴァーサルで、これも自作の“Tortured Souls”
という作品を監督する計画だそうだ。
11月15日(月)
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