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On the Production
by 井口健二
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■第69回
その下から上記のタイトルの印刷されたTシャツが現れたと
いうことだ。
 因に“Revenge”という言葉は、確か1983年に公開された
第3作が最初は“Revenge of the Jedi”と呼ばれていたも
のだが、ジェダイの精神に「復讐」という言葉は相応しくな
いという判断から、“Return of the Jedi”に変更された経
緯がある。しかし邦題では『ジェダイの復讐』のままだった
ものだ。今回は対象がシスなので、復讐も良いだろうという
ことのようだが、さて邦題はどうするのだろうか。
 お次ぎは、来年11月に公開予定の“Harry Potter and the
Goblet of Fire”の配役で、謎に包まれていたポッターの
最大の敵ヴォルデモート卿を、レイフ・ファインズが演じて
いることが発表された。この役には一時はローワン・アトキ
ンスンの名前がスクープされて、Variety紙の製作リストで
もかなり後まで彼の名前が掲載されていたものだが、結局ま
ともな線に落ち着いたようだ。
 この他には、いろいろ嗅ぎ回ってはポッターを困らせるタ
ブロイド紙のレポーター、リタ・スキーター役に『めぐりあ
う時間たち』に出演のミランダ・リチャードスン、またポッ
ターの恋人役となるチョー・チャン役には新人のケイティ・
リューが発表されている。一方、今回の配役では、魔法界の
トップなどの役柄も登場しており、『アズカバンの囚人』の
映画化ではその辺の話が落ちていた分が、いよいよ本格的な
戦いに向けて登場してくることになるようだ。
        *         *
 後は続報で、DGAとのトラブルからロベルト・ロドリゲ
ス監督の降板が余儀なくされた“A Princess of Mars”の後
任監督に、今年9月17日に全米公開が予定されている“Sky
Captain and the World of Tomorrow”を手掛けたケリー・
コンランの名前が浮上している。ジュード・ロウ、アンジェ
リーナ・ジョリー、グウィネス・パルトロウが共演する第2
次世界大戦前を舞台にしたこの作品は、デ・ラウレンティス
一族が製作するファンタシー大作で、コンランは新人である
にも関わらず脚本監督の二役で映画化を実現したものだ。
 このコンランの前作の詳しい内容は判っていないが、冒険
色の強いファンタシーということで、さらに大型映画の製作
を経験をしたということは、E.R.バローズ原作の『火星
シリーズ』の映画化には持ってこいという感じだ。まだ正式
決定ということではないようだが、早期に決定して早く映画
化を実現してもらいたい。
 もう一つ後任監督の情報で、ブライアン・シンガーが降板
した“X-Men 3”の監督に、“Buffy the Vampire Slayer”
のクリエーターとしても知られるジョス・ウェドンの名前が
噂されている。ただしこの情報、ウェドン自身は否定してい
るということだが、実はウェドンはマーヴェルコミックス発
行の“Astonishing X-Men”のストーリーの執筆も手掛けて
おり、映画の脚本も書けることから最適と考えられているよ
うだ。計画では2006年5月5日の公開が予定されている新作
だが、準備期間を考えると監督決定にはちょうど良い時期に
来ているもので、フォックスの早めの決断が期待される。

08月15日(日)
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