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On the Production
by 井口健二
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■第66回
この作品は、当初は1995年に公開された『ジュマンジ』の
続編として計画されていたが、現在は独立した作品として考
えられているということで、すでにデイヴィッド・コープ、
ジョン・カンプス、エリック・フォーゲルらによって書かれ
た脚本から、ジョン・ファブローの監督も決まっている。
ファブローは、ヴィンス・ヴォーンとの共演作などで俳優
としても知られるが、2001年にヴォーンの共演で、自ら主演
と監督を兼ねた“Made”という作品は、その演出でも高い評
価を得ており、同じく俳優で、監督としてもオスカー候補者
になったロビンスを迎えての監督ぶりも楽しみだ。
撮影は8月に開始の予定。
* *
もう1本、この夏に撮影されるシャーリズ・セロン、フラ
ンシス・マクドーマンド共演の“Aeon Flux”で、VFXを
フランスのBUF社が担当することが発表された。
因にこの会社は、昨年公開された『ワイルドスピード2』
や、『アンダーワールド』のディジタルFXで知られるが、
『マトリックス・リローデッド/レボリューション』にも参
加しており、以前に書いたように、『マトリックス』ばりの
VFXアクションが大いに期待できそうになってきた。
* *
最後に、一部日本でも報道されていたが、“Astroboy”に
続く日本製アニメーションのハリウッド版実写映画化の計画
で、“Speed Racer”(マッハGo!Go!Go!)に新しい動きが公
表された。
因にこの計画は、ジョール・シルヴァとリチャード&ロー
レン・シュラー・ドナーというワーナーではトップクラスの
製作者が共同で進めており、元はトム・クルーズやジョニー
・デップらの出演も検討されていた。しかし、ファンタステ
ィックなレースシーンの再現に巨額の製作費が予想され、そ
のままでは実現困難として、そのようなシーンを最小限とす
る計画変更が迫られていた。
そこで、今回公表されたのは、6月第3週に全米第1位を
記録した“Dodge Ball”(主演ベン・スティラー)の共演者
ヴィンス・ヴォーンが立てた企画で、原作アニメーションの
大ファンという彼は、主人公の長く行方不明だった兄(レー
サーX)を演じるという計画。そして物語は、兄の出現を巡
る家族ドラマを中心とするということで、これならレースシ
ーンを最小限にして映画化も可能になるというものだ。
とは言え、レースを転戦する主人公を追ったこの作品に、
そのシーンは欠かせない筈で、それをどうするのか。ヴォー
ンのアイデアに沿った脚本は、これから脚本家を選定して作
られることになるが、まずは脚本の完成が第1関門になりそ
うだ。
07月01日(木)
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