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On the Production
by 井口健二
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■第65回
ック主演の“Spy Hunter”の監督をすることが先月発表され
たばかりで、ユニヴァーサルで進められているこの計画は、
来年夏のテントポールが予定されて、この夏にも撮影が行わ
れることになっている。
 しかし、ウーとパラマウントとの間では優先契約が結ばれ
ており、もしパラマウント側が要請してウーが了承すれば、
他社の契約は後回しにされるということで、それではユニヴ
ァーサルの来年夏の目玉の行方が判らなくなってしまうとい
うことだ。ウーも契約を忘れて話しているとは思えないし、
何かの方策は考えているのだろうが、ちょっと気になる状況
のようだ。
        *         *
 後は短い話題で、
 まずは、ハナ=バーベラのテレビアニメーションシリーズ
“The Jetsons”の実写映画化について、計画を進めている
製作者のデニス・ディ・ノヴィから、新たな脚本が完成し、
希望する俳優たちにも近々提示できる状況になったことが報
告された。この脚本は、昨年末に好成績を納めた“Cheaper
by the Dozen”のサム・ハーパーが執筆していたもので、主
人公のジョージを演じる俳優に最初に提示されるということ
だ。なお監督には、『女神が家にやってきた』のアダム・シ
ャンクマンが現在も関っているようだ。
 前回も紹介した新“Sperman”の計画で、主演のスクリー
ンテストが行われたようだ。これには6人の俳優が参加し、
ジェイク・ギレンホールやヘンリー・ケイヴィルも居たとい
うことだが、ブレンダン・フレイザーの姿はなかったという
ことだ。また、特殊効果の担当で、新たにフォトンVFXと
ジャイアント・キラー・ロボットという会社の参加が発表さ
れている。これらの会社は、前回報告したESCに協力して
製作を進めるようだ。
        *         *
 最後にちょっと変な話題で、アメリカでは先週公開された
ヴィン・ディーゼル主演“The Chronicles of Riddick”に
ついて、監督のデイヴィッド・トゥーイが、上映版は彼の最
初の編集より50分も短く、丸々カットされたキャラクターも
あると発言したことが伝えられている。この発言の真意がど
こにあるかは判らないが、最終的なディレクターズカットか
らも公開版は15分短くされているということで、トゥーイは
DVDが出るときには全てを見せたいとしているが、作品の
公開直前にしては、ちょっと変則的な発言と言えそうだ。な
おカットされたのは、Escape from Butcher Bayというヴィ
デオゲームに登場するシーラというキャラクターで、主人公
が追い求める過去の経緯を握るものということだ。

06月15日(火)
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