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On the Production
by 井口健二
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■第60回
ア・エフロンが執筆、コロムビアの製作で、撮影は7月開始
の予定になっている。
        *         *
 ブラッド・ピットの情報で、西部の荒くれ者ジェシー・ジ
ェイムズを演じる計画が発表されている。
 ジェシーは、一部では義賊という説もあるようだが、今回
の計画は、ロバート・ハンセン原作の“The Assassination
of Jesse James by the Coward Robert Ford”という小説を
映画化するもの。題名中のフォードは、西部一の早撃ちと呼
ばれた男で、彼はジェシーが率いた盗賊団の一員だったが、
ジェシーを背後から撃って殺したとされている。
 そして映画化は、オーストラリア出身で、リドリー&トニ
ーのスコット・フリーに所属するCF監督アンドリュー・ド
ミニクの監督で行われるものだが、実はこの計画は、ドミニ
クが別の作品の調査中に原作を見付け、自ら準備を進めてい
たというもの。一方、ドミニクが先に監督した“Chopper”
という作品がピットの目に留まり、何か一緒にできないかと
いうことになって、今回の計画に発展したということだ。 
 ワーナーの配給で、製作はピットのプランBと、スコット
・フリーの共同で行われる。
 因にドミニクが調査していた別の作品とは、アルフレッド
・ベスター原作の“The Demorished Man”だったそうだ。 
        *         *
 『真珠の耳飾りの少女』や“Lost in Translation”での
演技が話題のスカーレット・ヨハンセンの計画で、彼女自身
が企画にも加わった“Napoleon and Betsy”という作品を、
ライオンズ・ゲイトで製作することが発表された。
 この計画は、ヨハンセンと脚本家のレベッカ・B・ケネデ
ィが進めているもので、内容は、皇帝ナポレオン・ボナパル
トの最後の1年を、ボナパルトとの友情を結んだイギリス人
少女の目を通して描くというもの。彼は最初は脱出して地位
を奪い返すことを企てるが、結局は宿命に身を委ねることに
なるということだ。
 そして、この少女役は当然ヨハンセンが演じることになる
が、彼女とケネディはすでにボナパルト役も選考を進めてい
るということだ。監督は未定だが、撮影は今秋開始すること
になっている。
 なおヨハンセンは、現在ユニヴァーサルでデニス・クェイ
ド共演の“Synergy”という作品を撮影中で、その後には、
ジョッシュ・ハートネット、マーク・ウォルバーグ共演で、
ブライアン・デ=パルマ監督によるジェームス・エルロイ原
作の“The Black Dahlia”に出演することになっている。そ
して今回の作品は、このデ=パルマ作品の後に製作される計
画ということだ。

04月01日(木)
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