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On the Production
by 井口健二
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■第58回
シングなども発表されている。またこの作品の公開は2006年
に予定されているが、その後SPAでは、12〜18カ月に1作
の割合で新作を発表することも希望しているということだ。
* *
後は、監督のニュースを2つ。
最初は、2001年12月1日付の第4回で紹介したクリス・ヴ
ァン=オールズバーグ原作“Zathura”の映画化について、
コロムビア=ワーナー共同製作の『恋愛適齢期』には俳優と
して出ていたジョン・ファヴロウの監督起用が発表された。
ファヴロウは、アメリカで年末に公開されたニューライン配
給の“Elf”に監督主演して、1億7000万ドルの大ヒットを
記録するなど好調に実績を挙げているが、1995年のヒット作
『ジュマンジ』の続編という形を取る今回の作品にもその手
腕が期待される。なお脚本は、『スパイダーマン』のデイヴ
ィッド・コープがすでに書き上げており、今回の監督の決定
で長く期待されていた作品の実現に向けて一気に加速される
ことになりそうだ。
もう1本はシリーズで、1968年製作のディズニーのヒット
コメディ『ラブ・バッグ』の新作“Herbie: Fully Loaded”
の監督に、サンダンス・フェスティヴァルで人気を呼んだ短
編コメディ“D.E.B.S.”のアンジェラ・ロビンスンの起用が
発表されている。因に、ロビンスンは話題作の長編版をソニ
ー傘下のスクリーン・ジェムズで監督してプロデビューして
いるが、300万ドルの製作費から一気に5000万ドル映画を手
掛けることになるようだ。なお物語は、知性を持ったフォル
クスワーゲンがNASCARのカーレースの挑戦するという
もので、主演には『フォーチュン・クッキー』のリンゼイ・
ローハンの出演も検討されている。
* *
最後に、記者会見の報告で、『ゴシカ』の公開前日の2月
27日に主演のハル(会場ではハリーと呼ばれていたようだ)
・べリーの来日記者会見が行われた。今回は、自分でも質問
をしたので、そのことを報告しておこう。
僕が行った質問は、オスカー受賞以後、ジャンルムーヴィ
への出演が続いているように思うが、特別な意味はあるかと
いうことだった。
それに対するべリーの答えは、自分は女性のキャラクター
の強い作品を選んでいるだけで、特にジャンルへのこだわり
はない。オスカー女優というブランドで作品を選びたくは無
いが、オスカーを取ったことで選べる作品が増えたことは感
謝している、ということだった。
結局、ジャンルに対する思い入れみたいなものは否定され
たが、後の質問で超自然現象を信じるかという問いには、そ
れを信じられる大きな心を持ちたいと答えたり、好きなホラ
ー作品という問いには、『シャイニング』『エクソシスト』
『ハロウィン』と即答するなど、かなりの理解は示してくれ
た感じだった。もっとも、ホラー作品の最初に2本がともに
ワーナー作品と言うのは出来過ぎの感じもするが。
いずれにしても、次回作が“Catwman”のベリーには今後
も注目したい。
03月01日(月)
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