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On the Production
by 井口健二
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■第56回
スクリプトを執筆しているということで、そのスクリプトは
3部作の第1作となるように執筆されているそうだ。   
 ウェス・クレイヴンの製作監督、ジョン・オーガスト脚本
で進められる計画だった“Alice”についてはその後の情報
がないが、今回の“Oz”につては意外と早く実現しそうな感
じで、その勢いで“Alice”の計画にも火が点いてくれるこ
とを期待したい。                   
        *         *        
 以下は、短いニュースをまとめて紹介しよう。     
 まずは“Hulk 2”の計画がマーヴルから発表されている。
この続編についてマーヴルでは、前作が心理描写をし過ぎて
失敗したとの批判に応え、よりアクション中心の、より面白
い作品にするということで、すでにそのためのタレントを備
えた脚本家との交渉に入っているということだ。     
 ジャパニーズホラーのハリウッドリメイクで、すでに何度
か紹介している『ターン』の監督に、“The Texas Chainsaw
Massacre”のリメイクを成功させたマーカス・ニスペルが
発表された。この計画については2002年6月1日付の第16回
で紹介したが、見直すと同じ回に“Chainsaw”の記事も書い
ていたようだ。なおニスペルは、先にダイアン・レイン主演
の精神科医もので“Need”という作品を監督することになっ
ており、本作はそれに続いて計画されている。      
 またニスペルは、マーティン・スコシージと作家のディー
ン・クーンツが計画している“Frankenstein”のテレビシリ
ーズ化の計画にも参加しているようだ。         
 ポール・ヴァーホーヴェン監督の新作で、2000年の“The
Hollow Man”(インビジブル)以来となる計画が発表されて
いる。この計画は“One Step Behind”と題されているもの
で、スウェーデンの作家ヘニング・マンケルの原作に基づく
映画化。クルト・ワランダーという刑事を主人公に連続殺人
事件を題材にしたスリラーということだ。そしてこの計画で
は、ヴァーホーヴェンのオランダ時代の盟友であるジェラル
ド・ソエトマンが脚色を担当することも発表されている。な
お原作は刑事を主人公にしたシリーズの第5作だそうだが、
今回の映画化はシリーズ化を目指すものではないようだ。ま
たソエトマンの脚色では、舞台を原作のスウェーデンからア
メリカに移すことになっている。撮影は今年の秋か来年早々
に開始の予定。
 ワーナーの計画で、なかなか進まない“Superman”のキャ
スティングに、VFXバイクアクションの新作“Torque”に
出演したマーティン・ヘンダースンの名前が浮上している。
ヘンダースンはハリウッド版“The Ring”にも出演し、その
続編にもオファーされたが出演は断っているそうだ。しかし
“Torque”の続編には出演したいということで、その製作会
社のワーナーからのオファーに応えて“Superman”のスクリ
ーンテストを受けたということだ。次から次へいろいろな名
前の挙がるキャスティグだが、今回はどうなることか。  
 最後に、“The Ring”と“The Ring 2”の脚本も手掛けた
アーレン・クルガーが、アネット・カーティス・クラウス原
作のヤングアダルト小説“Blood and Chocolate”の脚色を
担当することが発表された。この作品は16歳の狼人間の少女
と人間の少年とのラヴストーリーを描いたもので、『ロミオ
とジュリエット』のような要素もある作品ということだ。M
GMの製作で夏からの撮影が予定されている。      

02月01日(日)
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