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On the Production
by 井口健二
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■第27回
『ビューティフル・マインド』のロン・ハワードの次回作
がようやく決定したようだ。
今回、発表された作品は、映画の題名は未定だが、トーマ
ス・エジソンという作家の“The Last Ride”という長編小
説を映画化するもので、内容は女性を主人公にした西部劇。
時代は1886年で、主人公の女性は、無法者たちに誘拐された
娘の救出のために、長く疎遠だった父親と協力することにな
る、というもの。そしてこの主人公と父親を、ケイト・ブラ
ンシェットとトミー・リー・ジョーンズが演じることになっ
ている。脚本は、ジョーンズが出演した『スペース・カウボ
ーイ』のケン・カウフマン。製作はリヴォルーションで、来
年3月の撮影開始予定が発表されている。
なおハワードの計画で、先に紹介した“The Serpent and
Eagle”は、本作の後で監督する予定だということだ。
* *
最後に、キネマ旬報の記事でちょっと気になることがあっ
たので、一言、書かせてもらう。
11月下旬号の「幻の映画」の特集の中で、岡本喜八監督の
『日本アパッチ族』についてクレージー・キャッツ主演とあ
るが、これにはちょっと疑問を感じた。実際このときの脚本
は、当時の雑誌に掲載されたものを読んでいるが、どちらか
というと、社会派のシリアスなもので、クレージーが主演す
るような雰囲気のものではなかった。
そこで、この経緯について原作者の小松左京氏に聞いたこ
とがあるが、小松氏の発言では「脚本が意に沿わなかったの
で映画化をストップさせた」ということだった。しかし同時
にSF作家の平井和正氏に脚色の依頼をしたということで、
その依頼した内容が「クレージー・キャッツが主演するよう
な作品」だったというのだ。
従って小松氏の発言からすると、クレージー・キャッツ主
演の『日本アパッチ族』という企画はなかったようにも思え
るのだが、どうなのだろうか。
なおこの話には、平井氏への依頼が多忙のため断念され、
その結果、『日本アパッチ族』がなるはずだった日本人プロ
パーのSF作家原作による映画化の第1号が、平井氏の『狼
の紋章』になったというおちがつく。
11月15日(金)
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