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On the Production
by 井口健二
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■特集:東京国際映画祭(コンペティション14作品+レイン、遊園驚夢、ヴィドック)
元歌手役の宮沢の演技は、確かに美しさと儚さは良く表現さ
れていた。歌は多分吹き替えだと思うが、中国語の台詞がす
べて本人だとすると、アフレコとはいえこれは大変な努力の
結果だろう。主演賞に値したということは、多分そうなのだ
ろうが。
撮影は、宮沢の台詞だけ日本語のヴァージョンも同時に行わ
れたそうだ。
『ヴィドック』“Vidocq”
前世紀のフランスに実在した犯罪者上がりの探偵を主人公に
した活劇映画。
すでに何度も映画化やテレビ化のある人気ヒーローを、ジェ
ラール・ドパルデューをタイトルロールに据えて映画化。し
かも監督や美術には、『エイリアン4』でジャン=ピエール
・ジュネを支えた人材を配した大型映画だ。
お話は、2人の大物が連続して落雷に打たれて炎上死すると
いう事件が発生し、ヴィドックがその解明に乗り出すが、犯
人との格闘に末に燃え盛る炉に落ちて死ぬ、という衝撃の事
件から始まる。そして残された助手と伝記作家がその真相を
探り始めるが…。
お話や美術も素晴らしいが、今回の注目は何と言っても『ス
ター・ウォーズ:エピソード2』の撮影にも使われているHD
-24Pの実力。僕はすでに3本のHD-24P映画を観ているが、今
までの作品はフィルム撮影の代替えという感じだったのに対
して、この作品で初めてその実力が発揮されたともいえる。
その実力は、フィルムに比べても画質の点では大画面でもほ
とんど遜色が無いばかりでなく、撮影感度が極めて高くて、
この作品ではロウソクのカンテラ1個の明かりだけで撮影さ
れているシーンなど驚きの連続だった。
実は上映の前日に技術セミナーもあって、そこでは撮影シー
ンなども紹介されて、本当にロウソク1本の明かりだけで十
分な撮影ができていた。『バリー・リンドン』の撮影でスタ
ンリー・クーブリックの苦労などを考えて、感慨深いものだ
った。
11月04日(日)
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