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On the Production
by 井口健二
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■ナイチンゲール、三島由紀夫VS東大全共闘(モルエラニ、ハーレイ・クィン、仮面病棟、ペトルーニャ、ケアニン、サーホー、新喜劇王、劇場)
『愛するがゆえに』などの女優で歌手のシュラッダー・カプ
ール。監督は1990年生まれでYouTubeなどで人気を得たスジ
ートの長編第2作。前半はともかく後半のアクションの連打
はすごい。公開は3月27日より、全国ロードショウ。)

『新喜劇王』“新喜劇之王”
(2016年11月紹介『人魚姫』などのチャウ・シンチー製作、
脚本、監督で、1999年に自らの監督、主演で発表した出世作
の登場人物を女性に変えたリブート作。主人公はアルバイト
をしながら女優を目指しているが、現状はエキストラの掛け
持ちで何とか業界にいる程度。しかもスタニラフスキーの演
技論を信奉する彼女は監督からも煙たがられている。ところ
がある事情から落ちぶれた名優と共演した彼女に運命が微笑
み始める。出演はチャン・ツィイーらも学んだ中央戯劇学院
の出身で初めて主演に抜擢されたエ・ジンウェン。相手役を
2008年10月紹介『戦場のレクイエム』などのワン・バオチャ
ンが怪演している。エキストラからの出世話では2019年11月
7日付「東京国際映画祭」で紹介『リリア・カンタペイ』も
思い出したが、劇中にちょっと似たエピソードがあるのにも
嬉しくなった。公開は4月10日より、東京は新宿武蔵野館、
大阪はシネマート心斎橋にてロードショウ。)

『劇場』
(2015年『火花』で芥川龍之介賞を受賞した吉本芸人の又吉
直樹が、受賞作より前から書き続けていたという恋愛小説の
映画化。東京の下北沢界隈を舞台に若くして演劇を志した男
と、彼と偶然出会い自らを捨ててでも彼を支えようとする女
を描いた物語。男には挫折が続き、同世代にも後れを取って
いる。しかしそんな彼を彼女は信じている。汚れ切った大人
の目で見ると、何というか恥ずかしくなるような純愛が描か
れる。でもそれが評価されているのだろうな。こんな夢を自
分も観てみたいとは思わせる作品だ。出演は山崎賢人、松岡
茉優、寛一郎、伊藤沙莉。正に旬の若手が勢ぞろいといった
感じの配役だ。他に井口理、三浦誠己、浅香航大らが脇を固
めている。監督は2017年8月6日題名紹介『ナラタージュ』
などの行定勲。脚本は、行定監督の『ピンクとグレー』でも
タッグを組んだ劇団主宰の蓬莱竜太が担当。公開は4月17日
より、東京は新宿ピカデリー他で全国ロードショウ。)
を観たが、全部は紹介できなかった。申し訳ない。

02月16日(日)
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