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On the Production
by 井口健二
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■スケアリー(シェイクスピアの、踊ってミタ、わたしは分断、春を告げ、21世紀の、ダンシングH、ようこそ、WAVES、霧の中の、COMPLY±ANCE)
・セルヴィッロと、2018年2月4日題名紹介『グレート・ア
ドベンチャー』などのジャン・レノ共演で、イタリアの作家
ドナート・カリシの同名小説を原作者自らの監督で実写映画
化した作品。山間の田舎町で起きた少女の失踪事件。ところ
がそこにメディアを煽って捜査を進める独自手法の警部が登
場し、事件を誘拐と断定した警部は地元の教師を犯人として
追及を開始する。しかしそこに過去の未解決事件との関連が
指摘され…。2019年12月29日題名紹介『リチャード・ジュエ
ル』は実話だが、フィクションの本作でも言いたいことは同
じかな。ジャン・レノの関連では2004年3月紹介『クリムゾ
ン・リバー』なども思い出す雰囲気だが、本作はイタリア映
画らしくそれほどの裏はない。とは言えかなり強烈な結末で
はあった。公開は2月28日より、関東では kino cinéma横浜
みなとみらい他で全国順次ロードショウ。)

『COMPLY±ANCE コンプライアンス』
(2019年9月22日題名紹介『MANRIKI』などの齊藤工が総監
督/監督/企画/原案/脚本/撮影/写真/出演を務める社
会派的テーマの作品。監督には他に2018年2月25日題名紹介
『聖なるもの』などの岩切一空と、2018年『サイモン&タダ
タカシ』の特撮を担当した飯塚貴士が参加してそれぞれ社会
的規範の遵守をテーマ、というかそれを揶揄する感じの作品
を制作している。その中心は齊藤監督作品で、インタヴュー
を受ける女性アイドルの発言などを巡って、いろいろな問題
が噴出するというもの。自分の世代は1970年代の言葉狩りを
体験しているのでいろいろ考えもしてしまうが、今の時代に
はコンプライアンスの名の下にさらに複雑な規制が働いてい
るようだ。出演は2018年4月22日題名紹介『カメラを止める
な』などの秋山ゆずき。いろいろ意見はあるだろうが、一石
を投じる作品にはなりそうだ。公開は2月21日より、東京は
アップリンク渋谷/吉祥寺他で全国順次ロードショウ。)
を観たが、全部は紹介できなかった。申し訳ない。

01月26日(日)
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