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On the Production
by 井口健二
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■ハッピー・デス・デイ/2U(クローゼットに、新佐渡情話、ワイルドL、Girl、峰不二子、パタリロ!、あいがそいで、99歳 母、パドマーワト)
4月15日紹介『毎日がアルツハイマー』などもあるが、本作
の被写体は99歳で歩行も可能、それは達者な部類に入る。た
だ認知症は進んでいる感じだが、特に徘徊などの要素はない
ようで、その意味では平穏と言える作品だ。そして監督自身
が福祉系の作品も数多く手掛けているとのことで、認知症患
者との付き合い方の実践みたいなものは描かれており、その
点は高齢化社会に向けたアピールにはなっている。とは言え
現実はもっと悲惨な事例も多いと思われるもので、その点で
は2019年3月31日題名紹介『ばあばは、だいじょうぶ』で述
べたと同様の感覚にはなった。公開は6月8日より、東京は
新宿K's cinema他で全国順次ロードショウ。)

『パドマーワト 女神の誕生』“पद्मावत”
(16世紀にイスラム教神秘主義者の詩人の手で描かれた叙事
詩の映画化。舞台は13世紀のインド南西部にあったメーワー
ル王国。その国に嫁いだ王妃パドマーワティと国王ラタン・
シンの信愛。しかし北インドから支配を広げるイスラム教国
のスルタンが王妃の美貌を聴き付け襲い掛かる。難攻不落の
城を巡る攻防戦がインド映画史上最高の製作費で描かれる。
製作、脚本、監督、音楽は1999年『ミモラ−心のままに−』
などのサンジャイ・リーラ・パンサーリー。王妃役を2017年
2月5日題名紹介『トリプルX:再起動』でハリウッド進出
を果たした2013年1月紹介『恋する輪廻』などのディーピカ
ー・パードゥコーンが演じている。巻頭にテロップが出て、
それが物語の流れを予測させてしまうが、それも時節的には
仕方ないだろう。宗教問題が憶測を呼んで公開も危ぶまれた
が、結果はインド映画歴代10位の興行記録になったそうだ。
日本公開は6月7日より、全国順次ロードショウ。)
を観たが、全部は紹介できなかった。申し訳ない。

04月14日(日)
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