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On the Production
by 井口健二
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■BD−明智探偵事務所−、十年 Ten Years Japan、西北西(IT COMES、ステータス、ピッチ3、いろとりどり、旅猫、ナミヤ、ザ・アウト)
のルビー・ローズらも登場する。南欧の風景も楽しめ、主人
公らのアカペラに加え、今回はロックバンドなども登場して
多彩な音楽も聞かせてくれる。公開は10月19日より、東京は
TOHOシネマズ日比谷他で全国ロードショウ。)
『いろとりどりの親子』“Far from the Tree”
(作家アンドリュー・ソロモンが10年の歳月を掛けて纏め、
米国内外で50以上の賞を受賞、世界24カ国に翻訳されたノン
フィクションに基づくドキュメンタリー。ダウン症、低身長
症、自閉症、LGBTといった周囲と違う子供を持つ家族が直面
する困難、戸惑い、その経験から得られる喜び、そして親か
ら子への愛情が描かれる。原作者自身がLGBTということで、
その実体験を踏まえた内容には説得力がある。しかも敢えて
歴史的な面には触れず、現在と未来に向けた展望が語られる
のは、差別や迫害といったネガティヴな面を気にしがちな僕
にとっては、新たな目を開かされる思いもする作品だった。
監督は、数多くのTVドキュメンタリーで製作監督を務めて
きたレイチェル・ドレッツィン。製作も兼ねた本作は初の劇
場向け作品のようだ。アメリカでもテレビでは扱い難い作品
なのかな。公開は11月17日より、東京は新宿武蔵野館他にて
全国順次ロードショウ。)
『旅猫リポート』
(『図書館戦争』や2016年公開『植物図鑑』などの人気作家
有川浩が、自ら脚本(『家族はつらいよ』などの平松恵美子
と共同)も務めた猫を語り部とするロードムーヴィ。主人公
はナナという名前の猫を飼っている若者。その若者がナナを
飼ってくれる家を求めて旅を続ける。それは幼い頃に育った
街であったり、過去に家族の転勤で暮らした土地だ。そして
それぞれの場所には友がいて、彼らは親身になってナナの居
場所を考えてくれるが、なかなか思い通りには行かない。そ
んな旅の様子がナナの目線も含めて語られて行く。出演は、
福士蒼汰、高畑充希(声)、広瀬アリス、大野拓朗、山本涼
介、前野朋哉。さらに戸田菜穂、橋本じゅん、木村多江、田
中壮太郎、笛木優子、竹内結子らが脇を固めている。監督は
『植物図鑑』の三木康一郎が再度担当した。何も知らずに観
ていると見事に嵌められる作品だ。公開は10月26日より、東
京は丸の内ピカデリー他で全国ロードショウ。)
『ナミヤ雑貨店の奇蹟−再生−』“解憂雑貨店 Namiya”
(2017年7月紹介作品と同じ東野圭吾の原作を、中国に舞台
を移して映画化した作品。元々が連作短編の原作を、日本版
は話を組み合わせて一連の物語としており、そのため展開が
少し判り難い面があった。それに対して中国版では短編ごと
の展開で話は判り易い。ただ話が途切れてしまう感じはある
が、これは観客の好みによりそうだ。でもどちらも感動的な
物語ではある。因に最初に描かれるのはミュージシャンを目
指す男性の話で、これは日本版でもメインになっており、そ
の話が判り易くなっているのは、両作を理解する上で良かっ
たとも言える。出演は、中国bPアイドルTFBOYSのリーダー
王俊凱、2017年中国美人ランキング第1位の迪丽热巴、若手
実力派とされる董子健。またジャッキー・チェンが店主役で
客演している。監督は2005年6月紹介『世界』でジャ・ジャ
ンク―の副監督を務めたハン・ジェ。公開は10月13日より、
東京はシネマート新宿他で全国順次ロードショウ。)
『ザ・アウトロー』“Den of Thieves”
(ジェラルド・バトラー主演で、48分に1回銀行強盗が起き
るとされるロサンゼルスを舞台に、警察対犯罪者の攻防を描
いた作品。主人公はロサンゼルス郡のシェリフ。LAPDとは別
組織でLASDと名告り、自らの部隊を率いて警察より少し強引
な捜査も進めるようだ。そして当然FBIとは対立する。そ
んな彼が空の現金輸送車強奪事件から大きな事件を予感し、
出所した名うての強盗を追うが…。共演は、2018年8月12日
題名紹介『スカイスクレイパー』などのパブロ・シュライバ
ーと、2012年11月紹介『ファイヤー・ウィズ・ファイヤー』
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09月09日(日)
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