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On the Production
by 井口健二
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■ローマ法王になる日まで、ハイヒール こだわりが生んだおとぎ話、怪物はささやく
も参加しているそうだ。公開は7月15日より、東京はシネマ
ート新宿でレイトショウ。)
『結婚』
(2016年8月7日題名紹介『だれかの木琴』などの直木賞作
家井上荒野の原作を、NHK『あさが来た』のディーン・フ
ジオカ主演、同番組の演出を手掛けた西谷真一の監督で映像
化した作品。フジオカが演じるのは結婚詐欺師。甘い言葉で
女を誘い結婚を口実に金を巻き上げる手口だが、この男には
少し謎の部分があった。共演はNHK『まれ』の柊子。他に
貫地谷しほり、萬田久子、古舘寛治、松本若菜、安藤玉恵、
中村映里子らが脇を固めている。フジオカが如何にもという
感じで、男性としては何とも言えない作品だが、上述の謎の
部分で物語はちょっとファンタシーでもあり、その捻りは納
得できた。公開は6月24日より、東京は角川シネマ新宿他で
全国ロードショウ。)
『光』
(カンヌ国際映画祭に8度目の招待が決まった河直美監督
の最新作。視覚障碍者のための映画の音声ガイドを題材に、
ヴォランティアの女性と視力を失いつつあるカメラマンとの
交流が描かれる。音声ガイドについては多少の知識はあった
が、その大変な作業の実情が描かれる。そこに河監督らし
い人間模様が織り込まれ、見事な作品になっている。出演は
カンヌの常連の永瀬正敏と、2012年11月紹介『ユダ』などの
水崎綾女。他に舞台女優の神野三鈴、小市慢太郎、藤竜也ら
が脇を固めている。音声ガイドは画面そのものをイメージで
きるように語るもので、ラジオドラマのト書きとも異なる特
殊な情報を伝える。その難しさも理解できる作品だ。公開は
5月27日より、東京は丸の内TOEI他で全国ロードショウ。)
『身体を売ったらサヨウナラ』
(大手新聞社に採用されたものの学生時代のAV出演が暴露
された鈴木涼美の著書の映画化。現在は東大大学院に通って
いる主人公が自らの過去を論文に纏めるという設定で、現役
のAV監督や俳優、スカウトマンたちへのインタヴューを交
えて物語は描かれる。主演は新人の柴田千紘。その脇を筒井
真理子、久保田悠来、品川祐らが固めている。監督は上記の
『獣道』の内田英治。ただし本作脚本は製作者でもある伊藤
秀裕によるもので、ドキュドラマ的な作品に合わせて監督が
選ばれたそうだ。AVや風俗系のドキュメンタリーは過去に
もあるが、本作では都会の狭間に生きる女性という観点で描
かれているのが多少目新しい感じかな。公開は、2017年春と
だけ紹介されている。)
を観たが、全部は紹介できなかった。申し訳ない。

04月23日(日)
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