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On the Production
by 井口健二
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■ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅、きょうのキラ君、ニュートン・ナイト 自由の旗をかかげた男
1月14日より、アップリンク渋谷、新宿K's cinema他にて、
全国順次ロードショウ。)
『天使にショパンの歌声を』“La Passion D'Augustine”
(1960年代のカナダ・ケベック州を舞台に、教会の権威の許
で繁栄してきたカソリック系の学校が政変によって公立化に
直面し、その中で生き残りを図るために苦闘する修道女たち
を描いた作品。その学校は音楽教育でリードしていたが、公
立化ではその特徴も奪われる。そんな中で音楽教育の重要さ
を訴える作戦が立てられる。劇中ではコーラスからピアノ独
奏まで、クラシックの様々な楽曲が奏でられ、特にピアノ曲
は出演者のライサンダー・メナードが自ら演奏しているのも
注目される。公開は1月14日より、YEBISU GARDEN CINEMA、
角川シネマ有楽町他にて、全国順次ロードショウ。)
『ホームレス ニューヨークと寝た男』“Homme Less”
(仕事はファッションフォトグラファーで俳優。しかし住ま
いはアパートの屋上で雨ざらしという男性の生活ぶりを撮影
したドキュメンタリー。とは言え男性は近くのスポーツジム
の会員であり、そのジムのロッカーには着替えや洗面用具、
パソコンなどが収められている。そして男性は街でモデルを
撮影したりしながら、その日暮らしを続けている。過去には
華やかな生活があったりもした男性が、それらを捨ててそん
な生活に落ち着いている。その経緯も語られはするが、人生
いろいろというところか。公開は1月28日より、ヒューマン
トラスト・シネマ渋谷他にて、全国順次ロードショウ。)
『ニーゼと光のアトリエ』
           “Nise - O Coração da Loucura”
(1950年代のブラジルの精神病院で、周囲の抵抗に遭いなが
らもロボトミー手術に対抗する作業療法を実践した女医の物
語。昨年の東京国際映画祭でグランプリと最優秀女優賞に輝
いた作品で、僕は昨年も観ているが、改めて見直しても素晴
らしい作品だった。因に映画の後半で展覧会のシーンに登場
する絵画や塑像は全て実際の患者が作成した本物の作品であ
り、その素晴らしさが女医の信念の証となっている。ただ途
中のユング博士に手紙を書くシーンで、用意されている写真
がカラーなのは時代考証的に正しいのかな。そこだけは少し
疑問に感じた。公開は12月17日より、渋谷ユーロスペース他
にて、全国順次ロードショウ。)
『マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ』
                  “Maggie's Plan”
(男性に頼ることなく生きることを決心したものの、子供は
欲しいと思い、友人の男性から精子の提供を受けて人工授精
を試みる。ところがそのタイミングで憧れの男性に出逢って
しまい…、という女性を描いた作品。その人工授精のやり方
は最近他の映画でも見たもので、こんなことがアメリカでは
常識的になっているのかな。男性としては忸怩たる思いにも
させられる作品だ。でもまあ世間にはこんな考えの女性も増
えているのかな。出演は2012年『フランシス・ハ』などのグ
レタ・ガーウィグ。その脇をイーサン・ホーク、ジュリアン
・モーアらが固めている。公開は1月21日より、東京は新宿
ピカデリー他にて、全国ロードショウ。)
を観たが、全部は紹介できなかった。申し訳ない。

11月27日(日)
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