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On the Production
by 井口健二
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■ハル・ハートリー、黒執事、神奈川芸術大学映像科研究室、ゼウスの法廷、マイティ・ソー2、トップ・オブ・ザ・レイク、オッド・トーマス
へムスワースと、ロキを演じるトム・ヒドルストン。そして
ナタリー・ポートマン、アンソニー・ホプキンス、ステラン
・スカルスガルド、レネ・ロッソ、浅野忠信らが2011年作と
同じ役で再登場している。
さらにマレキス役で、テレビ『ドクター・フー』のクリスト
ファー・エクルストンが新登場する。
脚本は、2006年2月紹介作など『ナルニア国物語』の3部作
を手掛けたクリストファー・マルクス、スティーヴン・マク
フィーリーのコンビ。監督はテレビ『SEX AND THE CITY』な
どを手掛けた新鋭アラン・テイラーが担当した。
公開は3Dでも行われるが、今回の試写は2Dのみ。従って
3Dの効果などは確認できないが、映画の後半にはグリニッ
ジを舞台にしたかなり派手な破壊シーンが登場していた。ま
たエンディングロールのアニメーションはかなり凝ったもの
になっているようだった。
そのエンディングロールにはいつものようにいろいろ仕掛け
があったが、特に今回は最後に「ソーは戻ってくる」という
テロップが登場。それが2015年公開予定『アベンジャーズ』
のことなのか、単独シリーズの第3作なのかは謎というとこ
ろだ。
公開は2月1日から、全国一斉の2D/3Dロードショウと
なる。
『トップ・オブ・ザ・レイク』“Top of the Lake”
2010年4月紹介『ブライト・スター』などのジェーン・カン
ピオン監督が手掛ける母国ニュージーランドを舞台にした全
6回、総時間5時間50分に達するテレビドラマ。
物語の発端は湖畔の田舎町で起きた少女の入水事件。幸い発
見が早く少女の命は助かるが、少女の身体からは妊娠と麻薬
の跡が見つかる。そしてその事件の調査のために児童専門の
女性捜査官が町を訪れる。
しかし少女は口を閉ざし、しかも身重の身体で姿を消してし
まう。この事態に捜査官は町に留まり調査を継続することに
なるが…。湖畔の空き地には謎めいた女性の集団が駐留し、
また町は1人の男に支配されているようだった。
湖と森に囲まれ本来なら美しい自然、しかし荒涼とした印象
を与える風景の中でサスペンスに満ちた物語が展開される。
そしてそれはその町と主人公自身の尋常ではない過去を暴き
立てて行く。
物語の雰囲気は、デイヴィッド・リンチ監督『ツイン・ピー
クス』に似通ったところもあるが、実際に作品の中でも同じ
リンチ監督の同傾向の作品『ブルー・ベルベット』が言及さ
れるから、意識はしているのだろう。
とは言うものの、本作は正しく女性の感覚で作られており、
主人公や事件の中心となる少女の行動、また湖畔に駐留する
女性集団の様子などは、男性では到底描けなかったであろう
ドラマになっている。
出演は、テレビの“The West Wing”や今年5月紹介『オン
・ザ・ロード』に出ていたというエリザベス・モス、2008年
3月紹介『ブルー・ブルー・ブルー』に出ていたというトマ
ス・M・ライト。
また、1998年に“My Name Is Joe”でカンヌ国際映画祭主演
男優賞受賞のピーター・ミュラン、1993年カンピオン監督の
『ピアノ・レッスン』でオスカー受賞のホリー・ハンターら
が脇を固めている。
原作と脚本はカンピオンと、1995年“All Men Are Liars”
というオーストラリア映画を脚本監督しているジェラルド・
リー。監督はカンピオンと、まだ作品数は少ないものの製作
ニュースで何度か紹介した“Shantaram”の脚本にも参加が
発表されているガース・デイヴィスが担当した。
ところでこの作品は、海外のデータベースで見るとそれぞれ
略50分のエピソードで全7回となっているが、今回提供され
たサンプルは全6回、しかもエピソード1〜5はそれぞれが
略60分でエピソード6だけ略50分となっている。
つまり時間の合計は共に約350分で同じなのだが、その切れ
目が違っているようなのだ。
ただし、データベースのシノプシスを読む限り物語に過不足
は無いようで、何故こういう事になっているのか理由は不明
だが、僕の観たサンプルでは各エピソードごとに新たな展開
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12月15日(日)
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