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On the Production
by 井口健二
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■なんちゃって家族、ウォルト・ディズニーの約束、大捜査の女/ジ・エレクション、ゲームセンターCX、ホビット2、ゲノムハザード
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※このページでは、試写で見せてもらった映画の中から、※
※僕が気に入った作品のみを紹介しています。なお、文中※
※物語に関る部分は伏せ字にしておきますので、読まれる※
※方は左クリックドラッグで反転してください。    ※
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『なんちゃって家族』“We're the Millers”
『ハリー・ポッター』シリーズの製作者デイヴィッド・ヘイ
マンと、『ハングオーバー!』シリーズの製作者クリス・ベ
ンダーが手を組んだかなり危ないハリウッド・コメディ。
主人公は、学生時代の生活から抜け出せないまま、お気楽な
マリファナの売人として生きてきた男。ところが元締めへの
支払金を奪われ、その返済にメキシコからの運び屋を命じら
れる。しかしそれは見付かれば死刑もある重罪だ。
そこで彼が考えたのは、独立記念日のバカンスでメキシコ旅
行を楽しんだ家族という設定。そのため彼は、仕事にあぶれ
たストリッパーとホームレスの若い女、それに家族に捨てら
れた少年に話を持ち掛け、応急の家族を仕立てる。
こうしてメキシコのマリファナ工場に到着した主人公たちは
約束の荷物を受け取るが、それは2tはあろうかという大量
のもの。その荷物を積んだ大型キャンピングカーで国境に向
かうが…。そこには元締めの悪企みも絡んでいた。
これに仮の家族の中のドタバタや、麻薬捜査官なども登場し
てかなり危ないロードムーヴィ風コメディが展開される。
出演は、2011年9月紹介『モンスター上司』などのジェイス
ン・サダイキスと、『モンスター上司』でも共演のジェニフ
ァー・アニストン、さらに2011年9月紹介『スクリーム4』
などのエマ・ロバーツ、2010年8月紹介『リトル・ランボー
ズ』などのウィル・ポールター。
他に『ハングオーバー』シリーズのエド・エルムズ、2005年
7月紹介『シン・シティ』に出演のニック・オファーマン、
2003年6月紹介『10日間で男を上手にフル方法』に出演のキ
ャスリン・ハーン、2009年11月紹介『Disney's クリスマス
・キャロル』に出演のモリー・クインらが脇を固めている。
監督は、2004年『ドッジボール』を全米No.1ヒットに導いた
ローソン・マーシャル・サーバー。
原案と脚本は2005年のヒットコメディ“Wedding Crashers”
を手掛けたボブ・フィッシャーとスティーヴ・フェイバー。
さらに脚本には、2012年7月紹介『空飛ぶペンギン』のショ
ーン・アンダース&ジョン・モリスが参加している。
日本でのレーティングはR-15になるようだが、理由は麻薬の
扱いのせいなのかな? それ以外には特に問題になるような
シーンはなかったと思う。アニストンのストリップシーンは
あるが…。
ところで最近のアメリカ映画のコメディは、バカバカしさの
スケールが大きくなった反面、何故それをするかという理由
付が希薄で理解不能になることが多い。その点で『ハングオ
ーバー』の第1作、第2作では、先に結果を提示することで
納得できるシステムが構築されていた。
しかし第3作はそのシステムが蔑ろにされ、再び意味不明の
コメディになっていたもので、本作はその点が不安だった。
しかし本作は、ある意味古き良き時代のコメディにも通じる
オーソドックスなもので、その点は安心して観ていられる作
品だった。テーマは麻薬ではあるが…
公開は1月25日から、全国一斉のロードショウとなる。

『ウォルト・ディズニーの約束』“Saving Mr.Banks”
アカデミー賞の最多受賞者であるウォルト・ディズニーが、
1965年米アカデミー賞で主演女優賞他5部門の受賞作を製作
した際の秘話を描いた作品。
映画は2つの物語を並行に進めて行く。その1つ目は20世紀
初頭のオーストラリアが舞台。イギリスからの移住者の一家
に生まれた少女は父親に愛されて育つが、銀行に勤めるその
父親はアルコール依存症で生活は苦しかった。
そしてもう1つの物語は、1961年ロンドンに始まる。作家の

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12月22日(日)
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