ID:47635
On the Production
by 井口健二
[459992hit]
■エンダーのゲーム、リディック/GB、仮面ティーチャー、大人ドロップ、ハンガーゲーム2、神さまがくれた娘、くもりときどきミートB
出演は、前作に引き続いてヒロインを演じるジェニファー・
ローレンスと、相手役にはジョッシュ・ハッチャースン、リ
アム・ヘムズワース。さらにウッディ・ハレルスン、エリザ
ベス・バンクス、ドナルド・サザーランド、スタンリー・ト
ゥッチらも引き続き登場する。
そして本作からは、昨年12月紹介『ザ・マスター』などのフ
ィリップ・シーモア・ホフマン、昨年6月紹介『スノーホワ
イト』などのサム・フランクリン、2011年4月紹介『エンジ
ェル・ウォーズ』などのジェナ・マローン、2009年4月紹介
『ブッシュ』などのジェフリー・ライトらが新登場で脇を固
めている。
監督は、前作のゲイリー・ロスに代って2005年2月紹介『コ
ンスタンティン』や2011年12月紹介『恋人たちのパレード』
などのフランシス・ローレンス。スーザン・コリンズ原作か
らの脚色は、2009年1月紹介『スラムドッグ$ミリオネア』
でオスカー受賞のサイモン・ボーフォイが担当している。
正直な感想を言うと、物語の展開は前作のものと同じように
見える。もちろん用意された舞台は異なるし、死の罠などの
スケールもアップしているものだが、全体的な流れは同じよ
うに見えてしまう。
でもそれがこの映画を観るファンの期待なのだし、その期待
に沿っているからこそ、アメリカでは前作を上回る爆発的な
ヒットに繋がったのは間違いないところだ。そこにこの作品
の価値は認めなくてはならない。
ただし、次回作でも同じことを繰り返すのは許されないもの
だが、物語はちゃんと新たな局面を迎えるように進行される
ようだ。そのための伏線というか、かなり明白な準備が本作
には数多く設けられている。
役者も揃った次回作に、大きな期待が向けられるように作ら
れた作品なのだ。
公開は12月27日から、全国一斉ロードショウとなる。
『神さまがくれた娘』“தெய்வத்திருமகள்”
2012年の第7回大阪アジアン映画祭でグランプリとABC賞
をW受賞した2011年製作のインド・タミル語映画。
主人公のクリシュナは、大人の身体なのに知能は6歳児とさ
れる男性。彼は南インドの避暑地ウッディーで、同じ障害を
持つ仲間たちとチョコレート工場で働いていたが、真面目で
絶対に嘘はつかず誰からも愛されていた。
そんな彼も結婚して女の子を授かるが、妻は出産の時に亡く
なってしまう。そのため赤ん坊を1人で育てることになった
クリシュナは、最初は混乱もするが娘をニラー(お月様)と
名付けて、周囲の協力もあって大切に育てる。
そして時が経ち、5歳になったニラーは小学校に通うことに
なる。しかしそこには運命的な出会いが待っていた。それは
その学校を運営する一族がニラーの母親の実家であり、母親
は長く音信不通だったのだ。
そのため実家の一族は、忘れ形見であるニラーを取り戻すこ
とを画策し始める。しかもそれはクリシュナが知恵遅れであ
り、彼には娘の養育能力がないと訴えることだった。
出演は、タミル語映画の最高の人気スターと言われるヴィク
ラムと、インドで数多くのCMに出演しているという子役の
サーラー。サーラーはムンバイ生まれでヒンディー語映画に
出演はあるが、本格主演作は初めてとのことだ。
他に、テグル語映画で活躍のアヌシュカー、マラヤーラム語
映画出身のアマラー・ポール、タミル語映画のナーセル、サ
ンダーナムらが脇を固めている。
脚本と監督は、インドで150本を超えるCMを監督したとい
うA.L.ヴィジャイ。音楽を2009年1月紹介『スラムドッグ
$ミリオネア』で米アカデミー賞を受賞したG.V.プラカー
シュ・クマールが担当している。
物語は、真正直に言って2001年にショーン・ペン、ダコタ・
ファニングの主演で映画化された『アイ・アム・サム』と同
じものだ。実際にヴィクラムの演技にはその模倣に見えると
ころもあるし、物語も後半は養育権を巡る裁判になるなど、
極めて似ているものだ。
[5]続きを読む
12月08日(日)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る