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On the Production
by 井口健二
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■自由と壁とヒップホップ、セッションズ、ザ・イースト、ゆるせない逢いたい、グランド・イリュージョン
それから程なくしてラスヴェガスに「フォー・ホースメン」
と名告る4人のイリュージョニストが登場する。彼らは巧み
なマジックを披露した後で観客席から無作為に1人を選び、
彼の取引銀行から大金庫の現金を盗み出すと宣言する。
そして男性を舞台に設置された瞬間移動装置と称する装置で
パリの銀行の大金庫に送り込み、そこに山と積まれた札束を
ラスヴェガスの舞台に転送してみせるのだが…。それは何と
実際に行われた犯行だった。
これに対してインターポールが動き、FBIエージェントと
共に「フォー・ホースメン」を拘束して捜査が始まる。しか
し犯罪の立証のためには、まず彼らが行ったトリックを見破
らなければならなかった。
共演は、2009年7月紹介『2012』などのウッディ・ハレ
ルスン、今年5月紹介『華麗なるギャツビー』などのアイラ
・フィッシャー、6月紹介『ウォーム・ボディーズ』などの
デイヴ・フランコ。
さらに、2011年11月紹介『人生はビギナーズ』などのメラニ
ー・ロラン、2009年5月紹介『ターミネーター4』に出演の
コモン。そしてモーガン・フリーマン、マイクル・ケインら
が脇を固めている。
原案と脚本は2012年7月紹介『SAFE/セイフ』などのボアズ
・イェーキン。監督は、2010年4月紹介『タイタンの戦い』
などのルイ・レテリエが担当した。
「フォー・ホースメン」のマジックは、ラスヴェガスの後、
ニューオーリンズ、ニューヨークと続いて行くが、それらは
VFXも絡めた華麗なもので、言ってみればマジシャンの夢
のようなイリュージョンが展開される。
それは本作は映画なのだから、実在のマジックをやっても面
白くはない訳で、これはそれだけでも充分に楽しめるが…。
これに本気で挑戦するのが、これからのマジシャンの課題に
もなりそうだ。
なお字幕では、原語のmagicというセリフが「マジック」と
片仮名表記されるが、これは苦肉の策かな? 実はその意味
が映画の前半と後半で変化している印象で、前半は手品、奇
術という意味だが後半はそうではないのではないかな。
そんなことを考えるのも楽しくなる作品だった。
公開は10月25日から、全国ロードショウで行われる。
10月06日(日)
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