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On the Production
by 井口健二
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■第188回(Oscar winner,Saturn賞,Equalizer,Beasts of Burden,Annihilator,TMNT,Marble Hornets,Manhattan Undying,Transcendence)
メーションではドリームワークスとも組んでいたが、今後は
独自の進出を決めたようだ。また同社では、映画監督のギレ
ルモ・デル・トロや、2003年11月紹介『ファインディング・
ニモ』を手掛けたアニメーターのジミー・ヘイワードらも、
新作の計画を発表している。
『9』は独特の雰囲気を持った作品だったが、その世界観
などがどのように反映されるか、それも楽しみな作品だ。
* *
中国で総額2億3000万ドルと言われる映画投資基金が設立
され、その第1弾としてマーヴル・コミックのスタン・リー
原作によるスーパーヒーロー“Annihilator”の映画化が進
められている。
物語は、刑務所に収監されそうになった中国人の男性が、
最高機密の超人兵士プログラムに登録され、遺伝子的に強化
された存在に生まれ変わる…というもの。スーパーヒーロー
ものではよくあるパターンだが、本作の場合は主人公が中国
人ということで投資基金も得易かったのかもしれない。
遺伝子的な強化というのが一体どのようなものなのか、そ
の辺のイメージはあまり湧いてこないが、その役を中国人の
俳優が演じるのであれば、身体的には相当のアクションが見
られることは間違いないだろう。
ただし映画化の進捗状況は、脚本に原作者の1人であり、
昨年8月紹介『ボーン・レガシー』の脚本なども手掛けたダ
ン・ギルロイの起用が発表されている程度だったが。そこに
今回は、製作者として2008年1月紹介『魔法にかけられて』
などのバリー・ジョセフスンの参加が発表され、いよいよ本
格始動となりそうだ。
カンフー・アクションにVFXも加味された、大型のスー
パーヒーロー・ムーヴィを期待したい。
* *
1987年にスタートしたTVアニメーションシリーズが大人
気を博し、1990年には実写映画化もされた亀の忍者が主人公
のアクションコメディ“Teenage Mutant Ninja Turtles”の
人気を再燃させる計画がパラマウントで進められている。
その第1弾は昨年スタートされたTVシリーズで、『LO
TR』のショーン・アスティンらが声優を務めるシリーズは
2013年も継続が決まっているようだ。そしてそれに続けて映
画化も計画されていたのだが、実は昨年10月開始予定だった
撮影には延期が発表されていた。
しかし『トランスフォーマーズ』なども手掛ける製作者の
マイクル・ベイは昨年末にミーティングを再開。今回は女性
主人公役として『トランスフォーマーズ』シリーズの最初の
2本に出演していたミーガン・フォックスの登場が発表され
た。
物語は、放射性のスライムの影響で人型に変身した4匹の
亀が、やはり人型の鼠の許でマーシャルアーツを鍛錬し、そ
の技を駆使して悪漢と戦うというもの。映画化ではさらに宇
宙から飛来したエイリアンの存在も絡むとのことだ。
また監督には、2011年3月紹介『世界侵略:ロサンゼルス
決戦』などのジョナサン・リーベスマンの起用も発表されて
いる。因に、製作者のベイは元々のTVシリーズからの大フ
ァンなのだそうで、この映画化には意欲満々のようだ。
* *
Yuotubeで評判のホラー作品“Marble Hornets”を基にし
た映画版の計画が、昨年4月紹介『バッド・ティーチャー』
などを製作したモザイク社で進められている。
オリジナルは、全65回のエピソードが25万人の定期視聴者
と、5500万回の再生を獲得したというヒット作で、「ジ・オ
ペレーター」と名告る顔の判らない悪漢が登場するもの。そ
して物語は、映画学校の学生がその悪漢との遭遇で準備して
いた長編作品の制作を諦めるところから始まるようだ。
このストーリーだけだと、何となく『オペラ座の怪人』を
思い出すが、ここからどのような捻りになるかも期待される
ところだ。
映画化は、2008年に“Splinter”というホラー作品を手掛
けているイアン・ショールの脚本で、『パラノーマル・アク
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03月01日(金)
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