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On the Production
by 井口健二
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■黄金を抱いて、アルゴ、ロックアウト、駄作の中だけに、ミラクル・ツインズ、エクスペンダブルズ2、ドリームハウス、ニモ3D+Hobbit
応援しているサッカーチームの存続に尽力してくれた人で、
その登場には嬉しくも感じられた。
監督は、2度のオスカーノミネーターでカリフォルニア大学
などでも教鞭を取るマーク・スモロウィッツ。
なお本作の推薦者の中には、俳優ジャック・ブラックの名前
も挙がっていたようだ。
『エクスペンダブルズ2』“The Expendables 2”
2010年公開作品の続編。実は、前作の時は試写を観せて貰え
なくて、今回が初鑑賞となった。といっても物語は本作だけ
で充分に理解できたし、問題なく楽しめたものだ。
そのお話は、自ら消耗品(expendables)と名告る傭兵部隊
を中心に、まずはチベット国境ネパールにある反政府軍基地
からの富豪救出作戦で開幕し、そこで部隊メムバーの紹介も
行われる。そしてニューヨークに戻った彼らに、CIAから
有無を言わさぬ仕事が言い渡される。
それは、僻地に撃墜された輸送機からある品物を回収すると
いう彼らにとっては容易い仕事に見えたが、その作戦に1人
の女性の同行が命じられ、さらにその回収現場には、新たな
強敵が待ち構えていた。そしてその作戦は、世界に脅威を与
えるものになって行く。
というお話はあるが、それはまあ映画の展開の繋ぎのための
ようなもので、本作の見所は何といってもCGIに頼らない
肉体系のアクションと、新旧とさらに東西も取り混ぜたアク
ションスターたちの共演にある。
その出演者は、シルヴェスター・スタローン、アーノルド・
シュワルツェネッガー、ブルース・ウィリス。また、ジェイ
スン・ステイサム、ドルフ・ラングレン、ジェット・リー。
そしてチャック・ノリスにジャン=クロード・ヴァン・ダム
らの錚錚たる顔ぶれが登場する。
さらに今年7月紹介『ハンガー・ゲーム』のリアム・ヘムズ
ワース、2008年1月紹介『トゥヤーの結婚』などのユー・ナ
ン、前作『エクスペンダブルズ』に登場のランディ・クート
ゥア、テリー・クルーズ、2003年8月紹介『ブラックマスク
2』などのスコット・アドキンスらが脇を固めている。
CGIを駆使したVFXアクション全盛の時代に、肉体系の
アクションを注目させようという魂胆はよくわかる作品。そ
れはまあマシンガンなどで銃弾雨霰の中、主人公たちは全く
の無傷で敵だけが一発必中で倒されるなんていうのは、あれ
あれとも思ってしまうが、これがハリウッド映画なのだ。
原案と脚本は、2006年8月紹介『16ブロック』などのリチ
ャード・ウェンク、監督は、2007年4月紹介『ストレンジャ
ー・コール』などのサイモン・ウェスト、製作は、今年5月
紹介『コナン・ザ・バーバリアン』などのアヴィ・ラーナー
が担当している。
『ドリームハウス』“Dream House”
ダニエル・クレイグ、ナオミ・ワッツ、レオチェル・ワイズ
共演による心理サスペンス。
主人公は、多忙だった編集者の職を辞したばかりの男性。彼
は愛する妻と2人の娘と共に郊外の家に暮らしている。とこ
ろが娘の1人が窓から覗かれていると訴え始める。そこで家
を見回った主人公は、地下室に屯していた悪餓鬼たちから、
その家が一家惨殺事件の現場だったことを教えられる。
そこで事の真相を調べ始める主人公だったが、主人公の問い
掛けに町の人々は一様に口を噤んでしまう。そしてようやく
口を開いてくれたのは、向かいの家に住む女性だったが…。
そこには驚愕の事実が潜んでいた。
脚本は、1989年にクリストファー・ロイド主演で『ドリーム
・チーム』などの作品のあるデヴィッド・ルーカ。監督は、
1989年の『マイ・レフトフット』と1992年の『父の祈りを』
で連続オスカー候補になったジム・シェリダン。脚本はかな
り捻りの効いた見事なものだが、それを監督と上記の3人の
出演者たちが完璧に映像化している。
共演は、今年8月紹介『リンカーン/秘密の書』などのマー
トン・ソーカス、1997年『ガタカ』などのイライアス・コテ
ィーズ、2009年5月紹介『ターミネーター4』などのジェー
ン・アレクザンダー。
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09月09日(日)
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