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On the Production
by 井口健二
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■Pina、ロンドンBlv、ブラディP、指輪をはめたい、Xマスのその夜に、不惑のアダージョ、王様ゲーム、ホーボー/ショットガン+お断り
ことになり試写が行われた。
で、試写は新作を先に行われたものだが、ここでは製作順に
紹介する。その2008年製作『大地』は恋人からの暴力に苦し
んでいる女性が、職場でその欝憤を晴らし、それがロックド
ラムの演奏に繋がって行くというもの。
主演に女性ドラマーのGRACEを起用して、それは演奏シーン
などには迫力もあるが、お話的には有り勝ちかな。映像的に
8月紹介『LIFE IN A DAY』の中で穀物を打ち続ける女性た
ちの姿と重なったのが、僕的にはちょっとマイナスになった
かも知れない。
そして2009年製作『不惑』は、GRACEともバンドを組むキー
ボーディスト/シンガー・ソングライターの柴草玲を主演に
起用して、アラフォーの女性を巡る物語が展開される。
主人公は教会で賛美歌のオルガンを弾くシスター。若くして
宗教に帰依し、純潔のまま過ごしてきた彼女には更年期も早
く訪れているようだ。そんな彼女の周囲はいろいろな人々に
取り囲まれているが、彼女が悩み打ち明けられるような人は
いない。
そんな彼女がバレエ教室のピアノ伴奏を頼まれ、そこでも譜
面通りの演奏を心掛けていた彼女は、ダンス教師からもっと
自由に弾くことを求められる。そしてふと彼女が演奏を始め
たとき…、それは彼女の生き方も変えることになる。
ちょっと特殊な境遇の女性が主人公の物語ではあるが、女性
にとっては普遍的な要素があるのかな。その辺は僕には解ら
ない。でも物語の展開は自然で、まあ男性の目から見ると多
少引っ掛かる要素はあるが、全体的にはうまく纏められてい
る感じはした。
主演の柴草は、役柄上それほどの演技力は要求されていない
が、純粋さを前面に出したような演技は違和感も然程なかっ
た。そして当然オルガンやピアノ、アコーディオンなどの演
奏は自身が行っており、それは不安もなかったものだ。
共演は、2008年2月紹介『あの空をおぼえている』などの千
葉ペイトン、2004年に『ラッパー慕情』という作品に主演し
ている渋谷拓生。他にバレエダンサーの西島千博、橘るみが
特別出演で華麗な舞いを観せてくれる。

『王様ゲーム』
ハロー!プロジェクト・キッズから誕生したユニットBerryz
工房と℃-uteのメムバー12人の出演で、サイトの累計閲覧数
3900万、書籍化された小説(5巻)、コミックス(3巻)の総発
行数が200万部を超えているという人気ケータイ小説の映画
化。
物語の始まりは、深夜クラス全員の携帯に届いたメール。そ
こではクラス全員参加による「王様ゲーム」の開始が告げら
れ、最初の命令が発せられる。そしてその命令に服従しなか
った者は抹殺されるという。
そんなメールに、最初は悪戯として取り合わなかったクラス
の生徒たちだったが…、実際に命令に服従しなかった生徒が
「抹殺」されたことから事態は急転。その首謀者捜しが始ま
るが…。そこには過去の怨念が見え始める。
BS-TBS(旧BS-i)製作による劇場用作品で、プロデューサー
は2007年12月紹介『東京少女』などの丹羽多聞アンドリウ。
監督は、2000年『リング0〜バースデイ〜』や、2007年3月
紹介『ドリーム・クルーズ』などの鶴田法男。
主演は、Berryz工房の熊井友理奈と℃-uteの鈴木愛理。それ
ぞれ1993年と1994年の生まれだそうだが、役柄が本人たちの
世代に近いせいもあるのだろうが違和感なく無難に演じられ
ていた感じだ。他のユニットのメムバーたちの演技にも問題
はなかった。
なお熊井は、2003年11月9日付「東京国際映画祭」で紹介の
『ほたるの里』にも出ていたようだ。
共演は、2008年2月紹介『アクエリアンエイジ』などの桜田
通、2010年10月紹介『ライトノベルの楽しい書き方』や今年
6月紹介『行け!男子高高演劇部』などの佐藤久典。他に元
モーニング娘。の吉澤ひとみが登場。
BS-TBSの作品は『ケータイ刑事』シリーズなどいろいろ観て
いるが、『東京少女』では監督に小中和哉が招請され、本作
の監督には鶴田が起用されるなどファンタシー/ホラー系の
作品はそれなりの仕上がりになっている。

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10月16日(日)
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