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On the Production
by 井口健二
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■吉祥寺の朝日奈くん、CUT/カット、ウォーキング・デッド、月光ノ仮面、人喰猪、ミツコ感覚、宇宙人ポール、天皇ごっこ
り詳細には描けなかった巨大イノシシの姿が見事に映像化さ
れている。
物語の展開は、『ゴジラ』『ジョーズ』から『ターミネータ
ー』まで、様々な作品の影響も見られるものだが、それはあ
る意味、怪獣映画の本質も捉えているもので、この監督には
これからも期待したいものだ。

『ミツコ感覚』
ソフトバンクモバイル「白戸家」シリーズなどのCMを手掛
ける演出家で、すでに舞台の演出や、ショートフィルムの監
督などは手掛けている山内ケンジの脚本・監督による長編映
画デビュー作。
郊外の街で暮らす、小さな会社のOLで勤め先の上司と不倫
関係にある姉と、写真学校に通っている妹。その妹がストー
カーに遭い、その男は姉妹の家にまで押しかけてくる。これ
に姉の不倫相手も絡んで、あまり日常的とは言い難い物語が
展開される。
なかなか噛み合わない会話や、常識では有り得ないような状
況。それらは日常的とは言い難いが、ちょっと足を踏み外す
と其処らに幾らでもありそうな、そんな日常と非日常の狭間
のような世界が描かれている。
前回紹介『東京オアシス』とはまた違った感覚で、これも現
代日本を描いている作品なのかも知れない。ただし、『東京
オアシス』を含む一連の作品が人間を優しく見守っているの
に対して、本作が描くのはかなり冷え切った人間関係のよう
でもある。
その辺が長年のCM業界で身に付いた監督の処世なのかな。
そう考えると多少寂しい感じもしてくる作品だ。とは言え、
本作の方がより現実に近いものであることは事実なのかもし
れないが。
主演は、NHK『おひさま』に出演の初音映莉子と、1996年
の映画『女優霊』などの石橋けい。他に、今年3月紹介『マ
イ・バック・ページ』などの古舘寛治、NHK『祝女』に出
演の三浦俊輔らが脇を固めている。
正直に言ってかなり捕らえ所のない作品で、結局監督が何を
言いたいのかも良く理解できなかった。ただしこの作品は、
今年10月7〜16日に開催されるワルシャワ国際映画祭に出品
されるとのことで、それなりの評価はされているのだろう。
映画祭では、これが日本の現実として紹介されるのかな。だ
からといってそれに反論する気はないが…。因にこの映画祭
では、過去には、2010年北野武監督の『アウトレイジ』と、
2009年松本人志監督の『しんぼる』が公式上映されているそ
うだ。

『宇宙人ポール』“Paul”
2008年5月紹介『ホット・ファズ』などのサイモン・ペッグ
とニック・フロスト共演で、アメリカ西部のUFOスポット
を訪れたイギリス人のオタク2人組が、本物の異星人と遭遇
する顛末を描いた作品。
主人公は、イギリス人のSF作家の卵とその親友のイラスト
レーター。2人は毎年夏に開かれるサンディエゴ・コミコン
に初参加し、その後はトレーラーハウスを借りてアメリカ西
部のUFOスポットを訪問する計画を立てていた。
ところが勇躍サンディエゴを出発した2人は、いきなりトラ
ブルに巻き込まれ、さらにハイウェイで後からきた車をやり
過ごすとそれがクラッシュ。しかもその車を運転していたの
は、アメリカ軍の秘密基地から逃亡してきた宇宙人!
斯くして宇宙人と遭遇した2人だが、その宇宙人はすでに何
10年も地球にいて英語はぺらぺらでやたらとフレンドリー。
そしてその宇宙人は2人に北に向かってくれと頼み、2人は
その願いを聞き入れ彼を送って行くことにするのだが…
その後を、政府機関の密命を受けたFBIの捜査官や、キリ
スト教原理主義者の男などが追跡していた。
出演は、ペッグとフロスト、そして宇宙人役には今年1月紹
介『グリーン・ホーネット』などのセス・ローゲン。他に、
先月紹介した『モンスター上司』などのジェイスン・ベイト
マン、昨年2月紹介『ローラーガールズ・ダイアリー』など
のクリスティン・ウィグ。
さらに2007年4月紹介『ゾディアック』などのジョン・キャ
ロル・リンチ、先月紹介『グリー』のジェーン・リンチ。ま
たブライス・ダナー、シガーニー・ウィーヴァーらが脇を固

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10月09日(日)
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