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On the Production
by 井口健二
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■50/50、家族の庭、牙狼、スパイキッズ4D、フェア・ゲーム、スクリーム4、第7鉱区、私だけのハッピー・エンディング+Lone Renger
イヴン監督によるスプラッターホラーの快作『スクリーム』
シリーズの復活第4作。
西海岸の小さな町を襲った恐怖。それは11年前に終った過去
の出来事のはずだった。しかしその時の被害者で、数少ない
生き残りの1人だった女性が故郷に戻った時、再び恐怖の陰
が町を覆い始める。
11年前の惨劇を生き抜いたシドニーは、その後はトラウマも
あって町を離れていた。しかし自らの体験を自身で本に纏め
たことでようやくトラウマからも開放され、ベストセラーに
なったその本のプロモーションも兼ねて故郷の町に帰ってき
た。
そこには以前の惨劇を共に闘った保安官のデューイや、その
後に彼と結婚したレポーターのゲイルらも暮らしていたが、
シドニーの体験を出版して映画化にも導いたゲイルは、シド
ニーに対抗して新作を書こうとしたもののスランプに陥って
いるようだ。
そしてシドニーが宿泊する叔母の家では、若い従兄弟のジル
とその親友らが暖かく彼女を迎えてくれたが…、彼女たちに
恐怖の電話が架かり始める。さらにそこにはジルの元彼や、
ウェブで周囲の画像を配信し続けている高校放送部のロビー
らも絡んでくる。
巻頭にはお決まりのプロローグがあって、以前にはドリュー
・バリモアやサラ・ミッシェル・ゲラーらが登場したそのシ
ーンを今回は、『X-MEN』のアンナ・パキン、『ヴェロニカ
・マーズ』のクリスティン・ベル、『新ビバリーヒルズ青春
白書』のシェネイ・グライムスらが務めている。
まあお話は以前のシリーズと全く同じ、目的の判らない連続
殺人の恐怖を描くもので、そこにホラー映画のトリヴィアな
どがちりばめられているものだが、今回は定石外しもテーマ
になっているようで、そんな意外性も多少はあるものだ。
出演はネーヴ・キャンベル、デイヴィッド・アークェット、
コートニー・コックスの生き残り組が揃って再登場するのに
加えて、2010年1月紹介『誰かが僕にキスをした』などのエ
マ・ロバーツ、テレビドラマ『HEROS』のヘイデン・パネッ
ティーア、マコーレー・カルキンの弟のロニー・カルキンら
が共演している。
脚本は、シリーズの最初の2作を手掛けたケヴィン・ウィリ
アムスン。シリーズの原点に戻った脚本に、キャンベルらが
再結集しているものだ。

『第7鉱区』“7광구”
全CGIが韓国々内で制作されたというVFX−3Dアクシ
ョン作品。本国では公開4日間で150万人を動員し、2011年
度のオープニング記録を樹立したそうだ。
朝鮮半島の南、九州の西に位置する第7鉱区には1970年代に
油田が確認され、その埋蔵量はアラビア半島の10倍とも言わ
れた。しかし当初は日韓の紛争にも成り掛けた採掘は、その
後に共同開発が調印されるものの、1985年に日本側が撤退、
開発は中断されてしまう。
本作の物語はそんな1986年、細々と続けられていた韓国側の
採掘場で1人の作業員が事故死するところから始まる。そし
て現代、今も続けられている第7鉱区の海上採掘場では、何
度目かのボーリングが今回も不調に終ろうとしていた。
そこには事故死をした作業員の娘も中心となって働いていた
が、採掘の現場主任とは反りが合わないようだ。そしてそこ
に、深海から小さな生物がボーリングパイプと共に出現し、
その生物は水槽で飼われ始める。
さらに会社の判断で開発終了が決定され、撤収部隊がやって
くる。そのリーダーは彼女の父親と共にその鉱区で働いてい
たベテランだった。その彼の計いで、終了が納得できない娘
のための最後のボーリングが開始された頃、採掘場で謎の事
件が起き始める。
監督は、2008年3月紹介『光州5・18』などのキム・ジフ
ン。韓国のCGI映画では、2004年1月紹介『殺人の追憶』
のボン・ジュノ監督が、『グエムル』(2006年7月紹介)を
撮っているが、社会派とも呼べる監督の挑戦は興味も募ると
ころだ。
出演は、2003年3月紹介『ボイス』などのハ・ジウォン、モ
デル出身でテレビドラマの出演で日本でも人気の高いオ・ジ

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09月11日(日)
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