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On the Production
by 井口健二
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■ラルゴ・ウィンチ、海と自転車と…、スマーフ、MADE IN JAPAN、やがて来たる者へ、リミットレス、Capt.アメリカ、カウボーイ&エイリアン
『リミットレス』“Limitless”
2001年に出版されたアイルランド人作家アラン・グリンの原
作“The Dark Fields”(邦訳題「ブレイン・ドラッグ」)
からの映画化。
この原作者については良く判らないが、amazon.comのAuthor
pagesによると、他に2冊著作があり、内の“Winterland”
という作品は2011年6月に出版され、“Bloodland”という
作品が2012年1月に出版予定のようだ。
ただしその2作とも、ジャンルはクライムノヴェルとなって
おり、2001年に出版された本作の原作とは傾向が異なってい
る。これには、本作の原作がSFを目指したものであったか
どうかにも疑問を感じるところで、実際映画もSF風味では
あるがSF映画としてはちょっと…という感じもした。
物語の主人公は小説家。ただし出版社との契約は結んでいる
が、肝心の作品はまた1行も書けていない。そんな彼が街で
ばったり会った元妻の弟から、脳の働きを究極に高めるとい
う新薬のサムプルを貰う。
とは言え元々がドラッグの売人だった義弟の話など信用でき
ない主人公だったが、執筆に行き詰まりついにその錠剤を口
にしてみると…。小説は瞬く間に書けてしまい、さらに語学
の習得もホイホイ出来、その上経済の先行きなども見え始め
る。
こうして、一躍経済市場の寵児となってしまう主人公だった
が、その薬には重大な副作用があった。
こう物語を書くと、見るからB級SFの感じだが、実は原作
が発表されたのはネットを使ったデイトレードなどが話題に
なり始めた頃で、この作品はその方面で注目されたようだ。
それで日本でも2005年に翻訳が出ている。
そんな原作の映画化だが、映画の主演は、昨年4月及び今年
5月に紹介『ハングオーバー』などのブラッドリー・クーパ
ー、共演に今年4月紹介『エンジェル・ウォーズ』などのア
ビー・コーニッシュ、それにロバート・デニーロなども出演
していて、アメリカ公開ではNo.1ヒットにもなっている。
正直に言って、SF映画としては観るべきものは少ないが、
まあ願望充足型の夢物語ということではそれなりに観ていら
れるかな。それに主人公がどんどん成功を納めて行く姿は、
今の時代には一服の清涼剤という感じもする作品だった。
『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』
“Captain America: The First Avenger”
2006年5月15日付の第111回で製作ニュースを紹介している
1941年に誕生したスーパーヒーローコミックスの映画化。
原作の概要は以前の記事でも書いているが、第2次世界大戦
の戦時下という時代を背景に、入隊を希望したものの体格審
査で拒絶された少年が、軍の秘密研究で開発された血清を投
与されて、ナチスと戦うsuper soldierに変身する。
ところがその研究に従事していた科学者がナチスのスパイに
暗殺され、彼は唯一のsuper soldierになってしまう。しか
しその能力は、通常人間の10倍の反射神経を持ち、力は1/4
トンの重量を持ち上げ、時速30マイルで走ることが出来る…
というキャプテン・アメリカの活躍が、今回は物語の時代背
景もそのままに描かれる。ただしその内容では、キャプテン
が戦時国債のPRに駆り出されるなど、かなり現代調のもの
にもなっていた。
その一方で、軍の秘密研究に関っているのがハワード・スタ
ークで、これはトニー“アイアンマン”スタークの父親であ
るなど、後続する“The Avengers”との繋がりもしっかりと
描いているものだ。
主演は、今年4月紹介『スコット・ピルグリム』などのクリ
ス・エヴァンス。因に映画の前半に登場する貧相なエヴァン
スの体格は、全てCGIによるVFXだそうだ。その相手役
には、2009年11月紹介『ウディ・アレンの夢と犯罪』などの
ヘイリー・アトウェル。
他に、トミー・リー・ジョーンズ、ヒューゴ・ウィーヴィン
グ、2010年1月紹介『17歳の肖像』などのドミニク・クー
パー(ハワード役)、今年1月紹介『ブラック・スワン』な
どのセバスチャン・スタン。
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08月21日(日)
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