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On the Production
by 井口健二
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■僕が結婚を決めたワケ、引き裂かれた女、再会の食卓+製作ニュース
後は魔女退治の賞金稼ぎとなって活躍しているというお話。
脚本は、ハリウッド映画のスタッフとして数多くの作品に参
加しているD・W・ハーパーに、2007年1月紹介『主人公は
僕だった』などに主演のウィル・フェレルが協力したという
もので、多分コメディとして作られているのだろう。
 そして監督には、2009年12月紹介の雪山ゾンビ映画『処刑
山』を手掛けたノルウェーの新鋭トミー・ウィルコラの起用
が発表されている。
 因にアタートンが演じるGretel役には、当初は『ドラゴン
タトゥーの女』のノオミ・ラパスの配役が噂されていたもの
で、監督も北欧人なら好適かとも思っていたが交替になって
しまった。もしもそのまま進んでいたら、『処刑山』の紹介
の時に言及した僕としては嬉しいものだったが、ラパスのあ
の雰囲気でコメディは、多少考え難いことは確かだ。
 なお本作の撮影は、レナーが現在参加している“Mission
Impossible: Ghost Protocol”の終了後、“The Avengers”
の開始までの間に行われるようだ。
        *         *
 ここからは監督の情報で、まずは昨年4月4日付で報告し
たワーナー版“Godzilla”の製作に、ガリス・エドワーズと
いうイギリス人監督の起用が発表されている。
 この監督は、実はこれまでの経歴には“Monsters”という
低予算のSF映画が1本あるだけなのだが、この作品が昨年
末に発表されたBritish Independent Film Awardsで、最優
秀監督賞と最優秀技術賞の2部門に輝くという快挙を成し遂
げており、その手腕を見込んでの今回の起用となっているよ
うだ。また監督には、2009年7月紹介『ホースメン』などの
デイヴィッド・キャラハムが手掛けた脚本に対するリライト
の期待も寄せられているとのことだ。
 直接の映画の製作は、ワーナー傘下で『ダーク・ナイト』
『300』、それに昨年4月紹介『ハングオーバー』なども
手掛けるレジェンダリーが担当するもので、娯楽作品に関し
ては間違いないものが期待できる。ただし公開時期は2012年
と発表されており、2011年になってからの監督の決定、さら
に脚本のリライトで、今後のキャスティングや撮影、VFX
の製作などが間に合うものかどうか。多少心配される状況に
なっているようだ。
        *         *
 もう1人の監督は、2009年5月紹介『ターミネーター4』
などのMcGの情報で、ユニヴァーサルが玩具メーカーのハス
ボロ社と契約して進めている“Ouija”というボードゲーム
からの映画化に交渉されていることが公表された。
 McG監督は、2000年と2003年にコロムビアで『チャーリー
ズ・エンジェル』を手掛けた後は、ワーナーに移って2006年
の“We Are Marshall”と『T4』を監督したが、その当時
いくつか発表された計画はいずれも実現しなかったようで、
最近ではフォックスで“This Means War”という作品がポス
トプロダクション中となっているものだ。
 それで結局は各社を渡り歩く監督となっているものだが、
その次回作として今回はユニヴァーサル作品が公表された。
因にこの計画には、2005年4月紹介『サハラ』などのブレッ
ク・アイズナー監督の名前も挙がっていたが、その競争相手
を蹴落としての起用ということのようだ。
 脚本は、『トロン:レガシー』を担当したエディー・キツ
ィスとアダム・ホロヴィッツが手掛けたもので、その内容は
スーパーナチュラル・アクション・アヴェンチャーとだけ紹
介されていたが、情報によると『インディ・ジョーンズ』と
『ハムナプトラ』の要素が含まれたものとのことだ。撮影は
今年の後半に開始されて、全米公開は2012年11月9日に予定
されている。
 なお、ユニヴァーサル=ハスボロ社の計画では、昨年1月
10日付で題名だけ紹介した“Battleship”という作品が先行
しており、ピーター・バーグ監督、リーアム・ニースン主演
で撮影中の作品は、2012年5月18日の全米公開が予定されて
いるものだ。
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01月09日(日)
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