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On the Production
by 井口健二
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■ピラニア、ウォールS、わたしを離さないで、恋とニュースのつくり方、WE DON'T CARE、ランナウェイズ、カンフーサイボーグ+ニュース
精神力が養われていた。
そして翌年にはマーキュリーレコードと契約、UKツアーや
ジャパン・ツアーも実現する人気バンドとなって行くが…。
その陰では、シェリーにばかり人気が集まることへの確執も
生まれていた…、というランナウェイズの真の姿が描かれて
いる。
原作は、シェリー・カーリーの自叙伝“Neon Angel”による
もので、バンドを脱退後は女優から、現在はアーチストに転
身、さらに自分の経験を活かしたカウンセラーの仕事もして
いるというシェリーの想いが詰まった作品でもある。
そしてその映画化では、ジョーンに『トゥワイライト/サー
ガ』のクリステン・スチュアート、シェリーにその『トゥワ
イライト/サーガ』にも出演のダコタ・ファニングが扮し、
2人の10代スターが見事な共演を見せている。
特にスチュアートは、劇中演奏される12曲の楽曲全てのギタ
ーを自演で演奏している他、製作総指揮も務めたジョーン・
ジェット本人が自分の歌声と聞き間違えるほどの見事な歌唱
を披露。またファニングもシェリーの歌を完璧に歌い込んで
いるものだ。
他には、マイクル・シャノン、スカウト・テイラー=コンプ
トン、アリア・ショウカット、ライリー・キーオ、ステラ・
メイヴらが共演。
脚本と監督は、イタリア出身でMTVなどの実績の高いフリ
ーリア・シジスモンティが初の長編作品に挑戦。女性らしい
細やかさでガールズバンドの全てを描いている。
『カンフーサイボーグ』“机器侠”
この作品も、2009年10月23日付の「東京国際映画祭」の中で
1度紹介済みなので、今回はその再録と新たな情報の追加と
したい。まずは再録から。
『トランスフォーマー』から着想したと思われる香港製VF
Xアクションコメディ。危険な任務を人間に代って遂行させ
るために開発されたロボット警官の第1号を巡る物語。
主人公は職務に忠実な熱血型の刑事。ある日のこと彼の相棒
として新たに人工知能を装備して開発されたロボット警官の
第1号が配属される。ただし、その警官がロボットであるこ
とは機密条項とされ、その事実を知るのは彼だけだった。
そんなロボット警官は途轍もない能力を発揮して任務を遂行
して行くのだが、一方、占い師にデザインさせたというルッ
クスでは婦人警官たちの人気の的にもなって行く。
そんなロボット警官がうらやましくもある主人公だったが、
そこに同じく開発されたばかりのロボットが逃亡したとの連
絡が入る。その逃亡ロボットは、「人間がその造り主の神を
疑うのなら、ロボットも人間を疑う」と言い放ち人間に闘い
を挑んでくる。
基本的にはロボット3原則に縛られているようではあるが、
そこに神との問題を絡めてきた辺りは中々なものだ。ただそ
のお話は別としてVFXでは、ロボットから乗物に変身する
などの展開は如何にも香港映画という感じで、ニヤニヤしな
がら観てしまった。
ただ、完全なハッピーエンドにしないのは最近のオタク文化
の悪影響も感じるところで、そんなウジウジした話は日本ア
ニメだけで沢山だという気分にもなる。娯楽映画は普通にハ
ッピーエンドで良いと思うのだが…
主演は、『レッドクリフ』にも出ていたフー・ジュンと、人
気歌手でもあるアレックス・フォン。監督は、『カンフー・
ハッスル』のプロデューサーで、チャウ・シンチーの盟友で
もあるジェフ・ラウが担当している。
なお、映画の中はロボットという言葉が主に使われていて、
邦題の『サイボーグ』には多少引っ掛かるところだが、もし
かすると…というところはあったようだ。
以上が以前の紹介文だが、今回のプレス資料によると主人公
は村の警察署の署長だった。まあ物語の設定ではその方が意
味が通るだろう。またヒロイン=素梅役のスン・リーは、中
国本土で人気の高い女優で、2006年2月紹介の『SPIRI
T』ではジェット・リーに続く配役表2番目=月慈の役で出
演していたようだ。
* *
今回のニュースは、最近ちょっとサボり気味だった記者会
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12月05日(日)
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