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On the Production
by 井口健二
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■ソウル・キッチン、PA第2章、ザ・タウン、ベストセラー、イップ・マン、モンガに散る、ワラライフ、死なない子供+製作ニュース
るとのことで、これは是非とも本作のヒットを祈願したいと
思うものだ。因に本作の香港での興行成績は、本年度香港映
画の第1位を記録しているそうだ。

『モンガに散る』“艋舺”
今年の東京国際映画祭「アジアの風」部門・台湾映画特集で
オープニングを飾った作品。
1986年、台北の中心街モンガ。その場所は商業の中心地でも
ありながら、その裏側では極道の組織が縄張り争いと抗争を
繰り広げる闇社会が権力を振るっていた。そんな中で主人公
は友情と義兄弟の契りを信じて仲間と共に生きてきたが。
モンガは日本統治時代以降は「萬華」と表記されているよう
だが、元々は本作原題の漢字が当てられ、それは台湾先住民
族の言葉で「小舟」と言う意味を表わしているのだそうだ。
そんな小舟に乗ってしまった男たちの姿が描かれる。
主人公は幼い頃からの苛められっ子だったが、転校した高校
での偶然の出来事からモンガの一親分の息子と知り合い、そ
の仲間となることで苛められっ子から脱出する。そしてその
仲間たちとは義兄弟に契りを結ぶのだが。
やがてモンガの闇社会にも属するようになった主人公は、外
部からモンガ狙う組織やその手先になっている連中との抗争
にも巻き込まれて行くことになる。そしてその先にあるもの
は…。友情とは、義兄弟の契りとは、男たちの生き様が問わ
れて行く。
基本的に極道を扱った作品は、日本映画でもアメリカ映画で
も好みではないが、この作品の場合は特に極道を賛美してい
るものでもないし、むしろその非情さのようなものが描かれ
ているから、まあ何とか理解は可能な作品だった。
それにまあ、この手の映画には有り勝ちなアクションシーン
での荒唐無稽さなどもなく、特に抗争シーンのリアルさには
それなりに納得のできる作品だったと言えそうだ。因にアク
ションシーンの撮影には韓国から専門のアクション監督が招
かれたそうだ。
脚本と監督は、2008年8月紹介『ビバ!監督人生!!』のニウ
・チェンザー。本作が第2作となるが、元々2004年頃から俳
優のジェイ・チョウと共に構想していた作品とのことで、当
時は実現できなかった監督には念願の作品だったようだ。
出演は、イーサン・ルアン、マーク・チャオ、リディアン・
ヴォーン、クー・ジャーヤンらの若手に加えて、2009年9月
紹介『海角七号』で台湾のアカデミー賞金馬奨の最優秀助演
賞を受賞したマー・ルーロンらが脇を固めている。
また製作を、『海角七号』も手掛けた元人気女優のリー・リ
エが担当しており、本作ではモンガでの現地撮影を実現する
際の台北市長や萬華区長らとの交渉に、元人気女優の底力を
発揮したそうだ。

『ワラライフ!!』
題名は、英語のWhat a Wonderful Life !!だそうで、そんな
言葉をふと口にしたくなるような、人生のちょっとした幸せ
を描いた作品。2009年2月に『ニセ札』という作品を紹介し
た俳優・構成作家の木村祐一による監督第2作。
物語の中心はお笑いコンビ「しずる」の村上純が扮する修一
と、香椎由宇が扮するまりの若いカップル。2人は一緒に暮
らす準備のための部屋捜しをしているが、なかなか意見が纏
まらない。
そんな2人の行動に併せて、修一の子供時代からの家族や学
校、友人たちとのいろいろなエピソードが綴られて行く。そ
れは正にエピソード集というかスケッチ集だが、それが後半
では多少大きなエピソードもあるといった具合の構成だ。
脚本は木村と、前作にも参加した脚本家・監督の井土紀州。
1963年生まれの木村と68年生まれの井土では、エピソードは
木村の体験が中心のようだが、修一とまりのカップルが現代
とすると、ちょっと時代がちぐはぐな感じの部分はあった。
でもまあどこかにはありそうな、そんな世間の片隅の出来事
が綴られたもので、それは世代年代を超えて理解されるもの
なのかも知れない。最近のノスタルジーブームの一翼にはな
るのかな。
主演の村上純、香椎由宇の他には、今年3月に紹介の『さん
かく』に主演していた田畑智子と高岡蒼甫、また主人公の両

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11月07日(日)
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