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On the Production
by 井口健二
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■ロストパラダイス・イン・トーキョー、ロビン・フッド、信さん、バイオハザードIV、デイブレイカー、エクリプス+製作ニュース
人間に戻る方法やその後の展開などには、もう少し丁寧な説
明をして欲しかった感じもするが、SFファンなら納得でき
る範囲だろうし、それなりの捻りもあって面白く観ることが
できた。宣伝もSFアクションスリラーで押してくれるよう
で、11月の公開が楽しみだ。

『エクリプス/トワイライト・サーガ』“Eclipse”
昨年1月に紹介した『トワイライト−初恋−』に続くシリー
ズの第3弾。実は第2弾の『ニュームーン』も昨年公開され
ているが、その際には試写が行われず紹介ができなかった。
そこで今回は、前2作のDVDも添付されて試写状が届いた
ものだ。
物語は、第1作でヴァンパイア族のエドワードとの恋に落ち
た少女ベラが、彼からは吸血鬼にすることを拒絶されたまま
その恋を育んで行く。しかし吸血鬼はモンスターと自戒する
エドワードは彼女を置いて去ってしまう。
そして第2作では、彼女の幼馴染みでヴァンパイアとは対立
するオオカミ族の若者ジェイコブが彼女に恋心を打ち明ける
が、ベラの気持ちは変ることがなく、やがて彼女の許にエド
ワードも戻って来るという展開だった。
そして第3作では、ベラのために恋人を殺されたと思い込む
凶悪な吸血鬼のヴィクトリアが、ベラへの復讐のために新た
なヴァンパイア軍団を生み出すと言う展開で、ベラを守るた
めにはエドワードたちにも新たな結束が必要になって…と進
んで行く。
元々の原作が少女小説ということでお話はかなり甘目なもの
だが、そんなお話でも相当にハードなアクションと、CGI
も使ったVFXをちりばめれば、とにかく観られる作品には
なっているものだ。
特にフィル・ティペットのスタジオが手掛けたオオカミ族の
CGIは、主人公らとの大きさの対比も良くて、さすがに動
物ものには手慣れている感じがした。そしてそれらが絡むア
クションシーンもかなりの出来映えだった。
出演は、クリステン・スチュアワート、ロバート・パティン
ソン、テイラー・ロートナーらのレギュラーに加えて、前作
から登場のダコタ・ファニングや、本作からはブライス・ダ
ラス・ハワードも参加して、正にハリウッドの若手の競演と
いう感じになってきた。
監督は、昨年6月紹介『30デイズ・ナイト』などのデイヴ
ィッド・スレイド。前作とは多少異なる雰囲気の作品だが、
ヴァンパイアのテーマは同じということで、スピード感溢れ
るアクションを今回も見事に演出している。
因にシリーズ最終章となる“Breaking Dawn”の製作には、
2005年5月紹介『愛についてのキンゼイ・レポート』などの
ビル・コンドン監督の契約が発表され、2011年、12年の2年
連続=2部作の公開予定で準備が進められているようだ。
        *         *
 今回の製作ニュースは、少し前に何度か話題にしたこの人
の新たな情報から。
 2005年11月1日付の第98回では“Monstrous Memoirs of a
Mighty McFearless”と、翌年11月1日付第122回でも別の計
画を紹介した新人作家のアーメット・ザッパと、2004年11月
紹介のドリームワークス・アニメーション作品『シャーク・
テイル』などの脚本家マイクル・ウィルスンの2人が共同で
執筆した“Monster Witness Relocatin Program”という脚
本に対して、ディズニーがその映画化権の獲得を発表した。
 と言っても、具体的な内容に関しては現在は全く秘密にさ
れているものだが、それ以前のザッパの傾向からすればその
内容がファンタシーであることは間違いないだろう。そして
この映画化に、ウィル・スミスのオーヴァブロック・エンタ
ーテインメントが参加、『ベスト・キッド』のジェイデン・
スミス主演による映画化の可能性が高いとのことだ。
 ザッパの作品では、先に契約された“Monstrous…”も幼
い兄妹が主人公とされていたが、本作もその流れからは離れ
ていないようだ。そこにスミスが参加すると今後の動きも早
そうだが、ここで勢いを付けて“Monstrous…”の映画化も
早く実現してほしいものだ。
        *         *

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09月05日(日)
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