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On the Production
by 井口健二
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■マエストロ6、北京の自転車、アウトレイジ、ちょんまげぷりん+製作ニュース+検索方法
 『LOTR』ファンには待ち遠しい“The Hobbit”を2部
作で映画化する計画から、ギレルモ・デル・トロ監督の離脱
が発表されてしまった。
 この計画では、『LOTR』を手掛けたピーター・ジャク
スン監督の製作総指揮の許、2008年4月からは2006年『パン
ズ・ラビリンス』などのデル・トロ監督が参加して、JRR
・トーキンの原作『ホビットの冒険』に基づく第1部の脚色
と、その物語でビルボ・バギンスが手に入れた指輪を巡って
『LOTR/旅の仲間』に繋がる新たな物語が第2部として
創造されることになっていた。
 このため、デル・トロはニュージーランドに居を移して、
ジャクスンのパートナーのフラン・ウォルシュ、フィリッパ
・ボイエンスと共に、約2年間を『LOTR』以前の豪華絢
燗とした「中つ国」の創造に向け、全身全霊を注ぎ込んでき
たとのことだ。
 ところがこの作品の製作には、『LOTR』の3部作を製
作したニューラインと、1969年に原作の権利を獲得していた
というMGMの2社が関っており、その両社間での製作費の
分担が、MGMの破綻によって交渉出来なくなっている。
 つまり、今年前半から続けられているMGMの資産売却に
向けたオークションが未だに決着せず、現状では最速で今年
11月、そこでも不調ならさらに遅れることになって、その先
さらに約2年は掛かると見られる映画製作期間を考えると、
デル・トロとしても、もはや限界と判断されたようだ。
 しかもデル・トロには、この計画に参加した直後の2008年
9月にユニヴァーサルと結んだ4作品の映画製作を行うとす
る優先契約が1本も履行されていないという状況もあって、
そのスケジュールも先延ばしが難しくなっていたようだ。
 ということで監督の離脱が発表されたものだが、デル・ト
ロからは「地球上の最も偉大な国の一つで過ごした日々は、
最高の人々との出会いもあり、自分のこれからの人生を変え
てしまうような素晴らしい体験だった。自分は離れてしまう
けれど、新たな監督との引き継ぎがスムースに行くように、
最善を尽くしたい」とのコメントも紹介されていた。
 それにしても“Bond 23”に続く本作の問題で、MGMの
売却には四の五の言わずにさっさと決着を付けてもらいたい
ものだ。因に映画化とは関係ないが、『ボンド』シリーズの
小説の新作を、1999年にデンゼル・ワシントン、アンジェリ
ーナ・ジョリー共演で映画化された“The Bone Collector”
などの原作者ジェフリー・リーヴァが、2011年5月の出版に
向けて執筆する契約が結ばれたそうだ。
 一方、デル・トロとユニヴァーサルとの計画では、ダン・
シモンズの小説を映画化する“Drood”、さらに“Dr.Jekyll
and Mr.Hyde”“Frankenstein”と、“Slauterhouse-Five”
のリメイクが予定されているようだ。
        *         *
 後半は続編の話題を3つほど紹介しよう。
 まずは、全米では昨年末に公開されて、最終的に全世界で
4億7660万ドルを稼ぎ出したという“Sherlock Holmes”の
続編を2011年12月に全米公開することがワーナーから発表さ
れ、この作品にロバート・ダウニーJr.とジュード・ロウ、
それにレイチェル・マクアダムスが再結集するとのことだ。
 また監督にはガイ・リッチーの再登板が期待されており、
撮影は今年の夏の後半に開始される計画となっている。なお
この計画に関しては昨年9月27日付でも報告していたが、今
回はその計画に正式のゴーサインが出たものだ。
 ところでマクアダムスが出演するということは、前作の最
後に名前の呼ばれたあの人も登場することになると思われ、
これでいよいよ、本格的なホームズの冒険が始まることにな
りそうだ。
        *         *
 お次は、2008年8月紹介『センター・オブ・ジ・アース』
(Journey to the Center of the Earth)の続編で、この計
画については昨年3月15日付第179回でも紹介したが、こち
らも正式発表となっている。

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06月06日(日)
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