ID:47635
On the Production
by 井口健二
[460180hit]
■グラン・ブルー、トイ・ストーリー3、アイ・コンタクト、シルビアのいる街で、セックス・アンド・ザ・シティ2+製作ニュース
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
※このページでは、試写で見せてもらった映画の中から、※
※僕が気に入った作品のみを紹介しています。なお、文中※
※物語に関る部分は伏せ字にしておきますので、読まれる※
※方は左クリックドラッグで反転してください。 ※
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
『グラン・ブルー完全版』“Le grand bleu”
リュック・ベッソン監督が1988年に発表し、彼の名を一躍高
めた作品がディジタル・レストアにより、フィルムの傷や汚
れを修復されて帰ってきた。
フランス人のフリーダイヴァー=ジャック・マイヨールと、
イタリア人のフリーダイヴァー=エンゾ・マイオルカ(映画
の中ではエンゾ・モリナーリ)のダイヴィング競争を軸に、
海に魅せられた男たちの姿が描かれる。
フランス人のジャックは潜水夫の息子、身体は小柄で弱々し
かったが素潜りの潜水では抜群の能力を発揮する。一方のイ
タリア人のエンゾはがき大将、彼も潜水には自信を持ってい
たがジャックには一目置いているようだ。
そんな2人はギリシャの浜辺で一緒に育った親友だったが、
フリータイヴィングの世界記録への挑戦が始まり、エンゾが
次々に記録を作っていく一方で、ジャックは華やかな世界に
出ることもなくプロの潜水夫として世界各地で働いていた。
そんなジャックがペルーの山奥の凍結湖で仕事をしていたと
き、アメリカの保険会社から派遣された女性調査員のジョア
ンナが彼の姿に魅了される。そしてジャックは、エンゾにも
発見されてフリーダイヴィングの世界へと踊り出る。
2人は世界各地を転戦し、素潜りの限界へと挑んで行くが…
それは生命の危険も顧みない無謀な挑戦でもあった。何故に
2人はそこまでして海の底を目指すのか。そんな2人にジョ
アンナは振り回され続ける。
出演は、ジャック役にラース・フォン=トリアー監督作品で
2003年12月紹介『ドッグヴィル』と、2006年1月紹介『マダ
レイ』にも出ていたジャン=マルク・バー。それにエンゾ役
がジャン・レノ。さらに2人の子供時代を演じた子役たちも
良かった。
またジョアンナ役には、1994年『パルプ・フィクション』な
どに出演の他、2002年のドキュメンタリー『デブラ・ウィン
ガーを探して』の監督でも話題を呼んだロザンナ・アークェ
ットが扮している。
因に、映画に描かれた内容は実話とかなり異なるようだが、
ジャック・マイヨールの海への思いなどは見事に描かれてお
り、それが特に若者の共感を呼んだとされている。その感覚
は今でも変らないものだろう。
なお、上映時間168分の本作は1992年にも日本で公開されて
いるが、今回はその作品がディジタルクリーニングされて、
17年振りに再公開されるものだ。
『トイ・ストーリー3』“Toy Story 3”
1995年、史上初のフルCGI長編アニメーションとして発表
された第1作から、1999年の第2作を経て約10年振りに復活
したシリーズの第3弾。
持ち主のアンディが大学進学で家を離れることになり、可愛
がられてきたトイたちの未来に暗雲が立ち込める。
『トイ・ストーリー』のファンは(1)派と(2)派に分かれるそ
うだ。僕はどちらかと言うと(2)派で、実は(2)は何度か観た
が(1)は最初のときに観ただけだった。しかし、今年3Dに
変換された(1)を観直して、特にウッディとバズが友情を育
む展開の良さなどに感動した。
という2作の延長となる今回の作品だが、約10年の時を経て
持ち主が大人になってしまった後のトイたちのお話。しばら
くはおもちゃ箱の中で忘れ去られていたようなトイたちが、
アンディの進学で新たな運命に晒される。
そんな中でもウッディは、「アンディを信じろ」と仲間たち
に訴え続けるのだが…
持ち主が不要としたトイの運命は、他人に譲られるか、それ
とも廃棄処分にされてしまうのか。本編のトイたちは、取り
敢えず保育園に寄贈されるのだが…。そこは、ある事情から
心が捻くれてしまったぬいぐるみの熊によって独裁的に支配
[5]続きを読む
05月30日(日)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る