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On the Production
by 井口健二
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■アデル、にくめハレルヤ、4匹の蠅、小さな命が呼ぶとき、レギオン、サバイバル・オブ・ザ・デッド、華麗なるアリバイ+製作ニュース
イルド・スピード×3』などのルーカス・ブラック、それに
2004年ジョン・ウー監督がリメイクした“Lost in Space”
でジュディ・ロビンソン役を演じたというエイドリアン・パ
リッキー。
脚本と監督は、ILM出身で1999年に独立してVFX製作会
社Orphanageを設立、韓国映画『グエムル』や中国映画『レ
ッド・クリフ』なども手掛けたスコット・スチュアート。
因に、Orphanage社は昨年閉鎖の情報もあったが、本作を観
ると存続しているようだ。
『サバイバル・オブ・ザ・デッド』
“Survival of the Dead”
1968年の“The Night of the Living Dead”でスタートした
ジョージ・A・ロメロ監督によるゾンビシリーズの最新作。
2008年8月に紹介した『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』に
続く作品。
物語は、いつもの通り死者が甦り始めた後の世界を生き抜く
生き残りの人間たちを描くもの。そして今回は、本土から離
れた孤島を巡って、その島に暮らす2組の人々の対立が人類
全体の縮図のように描かれている。なお、お話は前作からは
独立しているが、ちょっとだけ繋がりも付けられていた。
今回の主人公となるのは、州兵として活動していた一団。彼
らは混乱が始まると早々に軍隊を離脱し、強力な武器と熟練
の戦法を使って他の生き残りの人々を襲っては金品を略奪し
て生き抜いていた。
ところが同様の盗賊集団を襲った際に、捕われていた若者を
救出してしまう。そしてその若者がインターネットから得た
情報で、安全に管理されているという島の存在を知り、そこ
に向かってみることにするが…
その島には対立する2組の人々がいたが、現在はその一方が
全体を支配していた。そこで島から追い出された連中に主人
公たちが合流し、島の支配権の奪還を目指すことになる。し
かし再上陸を果たした彼らの前には、ゾンビと共存する奇妙
な世界が展開していた。
ゾンビと共存する世界については、ロメロ自身が1985年に発
表した“Day of the Dead”(死霊のえじき)でも描いてい
るが、2005年の『ランド・オブ・ザ・デッド』から始まった
今回のシリーズでも3作目で同じ結論に達したようだ。
こうしてみると新シリーズは、『ランド』が1978年の『ゾン
ビ』(Dawn of the Dead)、『ダイアリー』が1968年の『ナ
イト』に対応するようにも見えてきた。旧シリーズのリメイ
クも盛んに行われているが、こちらもロメロ流のリメイクだ
ったのかも知れない。
出演は、シリーズ前2作にも出演のアラン・ヴァン・スプラ
ング、2005年12月紹介『エミリー・ローズ』などに出演のケ
ネス・ウォルシュ、カナダのテレビで活躍しているキャスリ
ーン・マンロー。他に『ソウ4』『ソウ6』に捜査官役で出
ていたアテナ・カーカニスらが共演している。
なお公表されているロメロの予定では、ゾンビ・シリーズは
これで一旦休止のようだが、新シリーズの開始前からあった
“Diamond Dead”という計画はまだ生きているようだし、早
期にシリーズが復活することを願いたいものだ。
『華麗なるアリバイ』“Le grand alibi”
今年生誕120年を迎えている「ミステリーの女王」アガサ・
クリスティーが、1946年に発表した小説「ホロー荘の殺人」
の映画化。
フランスの片田舎にある上院議員の邸宅。そこには毎週末に
議員の妻による招待客が集められていた。そしてその週末に
招待されたのは、精神分析医とその妻、議員の彫像を作った
女流彫刻家と小説家の男性、そして女優。
ところがそこで惨劇が起こる。突然邸内に銃声が響き、駆け
付けた人々が目にしたのは、射殺された精神分析医とその側
に銃を握って立つ妻の姿だった。しかもその精神分析医は、
招待客の彫刻家と女優とも関係を持ち、妻は長年その状況に
耐えいていたのだという。
この状況に、駆け付けた警察はただちにその妻を逮捕するの
だが…
因にクリスティの原作は、名探偵ポアロ物の1篇とされてい
るものだが、今回の映画化ではその存在は削除されている。
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04月25日(日)
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