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On the Production
by 井口健二
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■ユニバーサル・ソルジャー、タイタンの戦い、ボーダー、アルゼンチンタンゴ、ザ・ウォーカー、ハングオーバー+製作ニュース
ッター』などのマイクル・ガンボン、そして1983年『フラッ
シュ・ダンス』などのジェニファー・ビールス。
製作は、アクション映画を数多く手掛けるジョール・シルヴ
ァ。元ゲーム雑誌の編集者というゲイリー・ウィッタの脚本
をヒューズ兄弟が映像化。そこには文明の崩壊した世界が見
事に描き出されている。
物語のテーマが本ということでは、活字世代の人間にとって
は興味を引かれるところだろう。その本の内容に関しては多
少の論議も呼ぶかも知れないが、まあ現実的にはこれはこれ
で仕方がないところだ。
ただし映画はその点だけで描かれたものではなく、特に主人
公を演じたワシントンのアクションには感心させられた。こ
れがもっと若い俳優ならまだしも、オスカーを受賞した演技
派がこのようなアクションを見事に演じるのも素晴らしいこ
とだ。
もっともヒューズ兄弟にもアクション映画の監督という認識
はなかったからその意外性も楽しめた。因に兄弟監督の次回
作には、ウィッタの脚本で“Akira”の実写化の計画が進ん
でいるようだ。
『ハングオーバー!消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』
“The Hangover”
昨年6月7日に全米公開され、公開2週目の『カールじいさ
んの空飛ぶ家』を追い落として全米興行第1位に輝き、今年
1月発表のゴールデン・グローブ賞で見事作品賞にも輝いた
コメディ作品。
結婚式を2日後に控えた花婿とその友人、そして花嫁の弟の
4人組がラス・ヴェガスにバチェラー・パーティ旅行に向か
うが…翌朝起きてみると花婿が行方不明。しかも残された3
人の記憶が、二日酔い(hangover)で完全に飛んでいた。
その状況下で3人は、昨日の出来事を少しずつ辿って何とか
花婿の所在を探し求めるが、そこでは次々に彼らの悪行が明
らかにされて行く。しかも結婚式の時間が刻一刻と迫ってく
る。果たして彼らは花婿を見つけ出し、昨夜の悪行を精算で
きるのか…
アメリカで大ヒットしたコメディといっても、それが海外で
もヒットを記録するのは難しい。それは特に日本では顕著と
も言われているものだが、本作はアメリカ以外の国でもすで
に27カ国で興行1位を記録しているとのことで、果たして日
本では…というところだ。
その世界中でヒットしている理由としては、テーマが二日酔
いという世界共通のものだからとも言われているが、こんな
破目の外し方は日本人はしないだろうと思いつつも、何とな
く理解は出来る展開にはなっている。
しかも、作品の内容としては消えた花婿の捜索という1本筋
が通っていることも、この作品がアメリカ以外でも受け入れ
られた理由にはありそうだ。その過程でいろいろな出来事が
起きて行くという展開も上手く描かれている。
出演は、2009年1月紹介『イエスマン』に出演のブラッドリ
ー・クーパー、2008年6月紹介『俺たちダンクシューター』
に出演のエド・ヘルムズ、2009年12月紹介『スパイアニマル
Gフォース』に出演のザック・ガリフィアナキス。
そして花婿役に『ナショナル・トレジャー』シリーズなどの
バスティン・バーサ。さらに『オースティン・パワーズ』な
どのヘザー・グラハムが共演している。他にプロボクサーの
マイク・タイソンが本人役で登場している。
脚本は、2009年“Ghost of Girlfriends Past”などのスコ
ット・モーアとジョン・ルーカスが手掛けたもので、監督は
2004年“Starsky & Hutch”などのトッド・フィリップスが
担当。いずれも過去の作品は日本未公開のようだ。
* *
今回の製作ニュースは新たなシリーズの情報から。
昨年11月紹介『Disney's クリスマス・キャロル』などの
ロバート・ゼメキス監督と優先契約を結んでいるディズニー
が、カット・フォールズという作家が5月に刊行予定してい
る“Dark Life”と題されたヤングアダルト向け冒険小説の
オプション契約を獲得し、ゼメキス監督の手で映画化するこ
とを発表した。
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04月11日(日)
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