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On the Production
by 井口健二
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■殺人犯、ウィンター・ソルジャー、大人になった夏、シーサイド・モーテル、ジョニー・マッド・ドッグ、ACACIA+製作ニュース
姿に描きたい」とのことで、ファンの期待を裏切らない作品
の完成を祈りたいものだ。
 それに今回のリメイクでは3D上映が目論まれているもの
だが、3D画面でゴジラの巨大さがどこまで表現できるか、
『アバター』で観客を驚異の世界に引き摺り込んだ奥行き感
以上に難しくなりそうなこの挑戦にも、新たな驚異の映像を
期待したい。
 因に『ゴジラ』の3Dでは、東宝でも2005年頃に1971年の
『ゴジラ対ヘドラ』を撮った坂野義光監督による計画があっ
たようだ。しかし、40分のIMAX-3Dで計画されたこの作品に
公開の記録はない。しかも当時の情報によると、撮影は真面
に70mmで行われたとのことで、カメラ撮影では巨大感は覚束
なかったとも想像される。今回はその3Dへの再挑戦となる
が、巨大感の設計にはCGIで描くしかないと思われ、その
巨大さを3D映像で存分に表現してもらいたいものだ。
        *         *
 次も3D映画の話題で、昨年12月13日付で紹介したジェー
ムズ・キャメロン製作による“Fantastic Voyage”(ミクロ
の決死圏)のリメイク計画に、2月に紹介した『グリーン・
ゾーン』のポール・グリーングラス監督が興味を示している
との情報が報道された。
 その報道によると、「この特殊効果主導の作品が、現在監
督が進めようとしている企画の中では最も有力なもの」との
ことだ。イラク戦争を背景にした前作からはかなり方向性の
異なる作品になるが、元々監督は『ジェイソン・ボーン』シ
リーズなど娯楽性の強いアクション映画を得意としているも
ので、その線で考えれば特に変ではない。
 ただし、グリーングラス監督と言えば手持ちカメラを駆使
した躍動的な映像が特徴で、その特徴をCGIの背景でどう
発揮できるかにも問題がある。しかし1月25日付第182回で
紹介した『アバター』のメイキングヴィデオ“Creating the
World of Pandora”を観ると、そこに登場するヴァーチャル
カメラは、正に手持ちで操作されており、これをグリーング
ラス監督が使いこなしたら、これは正しくCGI映画製作の
新時代が開かれることにもなる。
 脚本は、2007年『AVP2』などのシェーン・サレルノが
執筆中となっており、それが完成されれば製作準備は本格的
に開始となりそうだ。
        *         *
 もう1本3D映画の話題で、2004年から毎年1本ずつ公開
されてすでに第7作を迎えた“Saw Z”が3Dで製作されて
いるとのことだ。
 脚本は、シリーズ第4作から担当している『フィースト』
のパトリック・メルトンとマーカス・ダンスタン。監督は、
前作から監督に抜擢された元編集のケヴィン・グルタート。
 出演は、ジグソウ役のトービン・ベル以下、前作からのメ
ムバーが多いが、新たに『AVP2』に出演していたジーナ
・ホールデンという女優がジョイスという役名で参加してい
る。因にこの新参加の女優はカナダ生まれだが、日本を第2
に故郷と言うほど日本の文化を愛していて、日本語の会話や
読み書きもできるそうだ(映画には関係ないが)。
 と言うことで映画のお話の方は、前作で2つ目の3部作が
終了して、本作からは新たな展開になることも期待されてい
るものだが、とは言っても基本の手を替え品を替えの殺しの
オンパレードは変わらないはずで、それがさらに3Dでどの
ように描かれるか。元々登場する小道具には立体的な造形が
多かったから、それを3Dで観られるだけでも面白いことに
なりそうだ。
 それに折角3Dにするなら、第1作からの過去の小道具も
観てみたい気もするし、それらを再現するシーンなんて言う
のもあるのかな。本作の全米公開は10月22日に予定されてい
る。なお同日には“Paranormal Activity 2”の全米公開も
予定されているが、そちらは3Dではないとのことだ。
        *         *
 続いては続報を3つほど短く紹介しよう。
 まずは1月25日付第182回で紹介した『眠れる森の美女』

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04月04日(日)
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