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On the Production
by 井口健二
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■アヒルの子、ビルマVJ、桃色のジャンヌ・ダルク、BOX 袴田事件 命とは+製作ニュース他
=スミスに脚本の執筆を依頼したとのことで、その脚本が出
来上がってから製作会社との交渉や、投資家の募集などが開
始されることになるようだ。つまり『9』の時も先に製作を
開始させて、その後からフォーカス・フューチャーズとリレ
イティヴィティ・メディアの製作参加が決まったものだが、
本作でも同様の手法が取られることになるようだ。
何れにしても、バートンと『ウォンテッド』のベックマン
ベトフのコラボレーションなら信用度はかなり高そうだが、
どこが製作会社に選ばれるか、それも話題になりそうだ。
* *
お次も配給会社等が未定の計画で、『シュレック』シリー
ズなどの脚本・監督・製作を手掛けたアンドリュー・アダム
スンが、“Fountain City”と題された製作費100億ドル以上
とされる実写の大型ファンタシーの計画を発表した。
この作品は、2007年にヘイデン・クリステンセンが主演し
た“Awake”という作品の脚本監督を手掛けたジョビー・ハ
ロルドの原案からハロルド自身が脚色し、アダムスンが監督
するとなっているものだが、具体的な内容に関しては題名と
大型ファンタシー・アドヴェンチャーという以外は秘密にさ
れている。
そしてこの計画では、すでにロサンゼルスに本拠を置くラ
イトストリーム・ピクチャーズという会社が製作を担当する
ことになっており、ハロルドによる脚本の執筆が進められて
いる。従ってこの脚本が完成されたら、こちらも配給会社な
どの交渉が開始されることになるようだ。
因にアダムスン監督は、先に『ナルニア国物語』の第1章
と第2章の監督も務めているが、同シリーズの配給権がディ
ズニーからフォックスに移ったのを機会にシリーズ監督から
降板。現状では最終話となる“Shrek Forever After”と、
第3章の“The Chronicles of Narnia: The Voyage of the
Dawn Treader”の製作は担当しているものの、監督としての
スケジュールは開いており、じっくり準備をして大作に臨め
そうだ。
内容は不明だが、題名からは美しい街の風景が目に浮かん
できそうで、その風景を背景に繰り広げられる冒険が楽しみ
だ。
* *
もう1本ファンタシー系の話題で、サンテグジュッペリ原
作による世界的なベストセラー“Le Petit Price”(星の王
子様)を、3Dアニメーションで映画化する計画がフランス
人の製作者から発表された。
この原作は1943年に発表され、現在までに180以上の言語
に翻訳され、全世界で8000万部以上が出版されたと言われて
いるものだが、同原作からはすでに1974年、『シャレード』
などのスタンリー・ドーネン監督による実写での映画化も行
われている。その物語を今回は3Dアニメーションで映画化
しようというもので、原作に添えられたイラストレーション
通りの世界が映像化されることになりそうだ。
因に計画を進めているフランス人の製作者は、2007年2月
に紹介した『ルネッサンス』なども手掛けた人たちとのこと
で、モーションキャプチャーを駆使した前作の評価も高く。
4500万ユーロという今年度フランス映画では最大の製作費が
投じられる作品には、相当の期待が寄せられているようだ。
実際の製作は2011年初旬に開始の予定とのことで、公開は
その1年後ぐらいになるのかな。
* *
2004年2月15日付第57回や、2006年12月15日付第125回で
も少し触れたケネス・ロブスン原作“Doc Savage: The Man
of Bronze”の再映画化の計画が再燃している。
この原作に関しては、1975年にワーナーでジョージ・パル
製作脚本、マイクル・アンダースン監督による映画化が行わ
れており、僕自身は当時旅行先のロンドンで観た記憶のある
ものだが、1930年代のパルブ雑誌のイメージをそのままにし
たどちらかというと他愛ないお話が展開されていた。
その原作から以前の報告ではフランク・ダラボンが脚色を
担当し、パラマウントでの製作が予定されていた。しかしそ
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03月07日(日)
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