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On the Production
by 井口健二
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■第182回
を主人公にした続編が毎年1作ずつ発表されており、その内
の“The Digital Plague”“The Eternal Prison”と題され
た2作の権利も一緒に契約されている。なお、シリーズでは
4作目となる“The Terminal State”と題された作品も今年
出版の予定だそうだ。
 ということでシリーズ化も視野に入れた映画化が行われる
ことになりそうだが、ソニーではこの脚色に、先にワーナー
で進められているダン・シモンズ原作“Hyperion”の脚色も
担当しているトレヴァー・サンズを契約して、映画化の準備
を進めている。因にサンズは、1994年“Finding Interest”
という作品の脚本と監督を手掛けているが、この作品は暗殺
者をテーマにしたもので、“The Electric Church”の主人
公アヴェリー・ケーツも同じ仕事をしているものだ。
 その他のスタッフ・キャストは未発表だが、本作の主人公
にはそれなりのファンもいるようで、キャスティングも注目
されることになりそうだ。
        *         *
 もう1つ、これは直接映画の話題ではないが、ちょっと気
になる情報で、2008年10月1日付第168回などで映画化の計
画を紹介している“Artemis Fowl”について、前回紹介した
ときに読んでいた第6巻“The Time Paradox”から続く第7
巻の出版が遅れるとのことだ。
 この第7巻に関しては、“The Atlantis Complex”という
題名まで発表されて、2010年の出版が予定されていたものだ
が、その遅延の理由を、最近出版された第6巻のペーパーバ
ック版に作者のオーエン・コルファー自身が記述している。
それによると、何とその作者がダグラス・アダムス原作で、
2005年には映画化もされた“The Hichhiker's Guide to the
Galaxy”の続きを執筆していると言うのだ。
 この映画化された原作については、2004年7月の映画紹介
でも書いたように原作者のアダムスが2001年に他界して、当
時計画されていた第6巻が未完となっていたものだが、今回
の情報はコルファーがその執筆を始めたとのこと。そのため
“Artemis Fowl”の第7巻の執筆出版が遅れるとのことだ。
 どちらも人気の高いシリーズで、そのどちらを優先しろと
も言えないところだが、個人的にはやはり最近のシリーズで
ある“Artemis Fowl: The Atlantis Complex”を早く読みた
いと思っているものだ。

01月25日(月)
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