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On the Production
by 井口健二
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■かいじゅうたちのいるところ、誰がため、ウディ・アレンの夢と犯罪、泣きながら生きて+製作ニュース
る監督のジョージ・ミラーは、ギブスンの出演について質問
されて、「それはメルかも知れないし、それ以外の誰かかも
知れない」と、微妙な発言をしていたようだ。
 とは言え、第1作からは30年、第3作からでも4半世紀が
経過して、第1作の頃は石油の枯渇が大問題だった時代は変
化しているし、この時代にどのような終末世界が描かれるか
にも興味が募るところだ。
 なお、今回の記事を書くため情報を整理していたところ、
セロンの次回作はディメンションの製作で2008年2月1日付
第152回などで紹介したやはり終末世界物の“The Road”、
一方、ハーディの次回作は“Warrior”というのだそうで、
これらを合わせると“The Road Warrior”(『マッド・マッ
クス2』のアメリカ公開題名)になるのも面白いところだ。
因に本作には“Fury Road”という副題が付けられている。
 ところで本作の配給に関しては、一時はフォックスが行う
との発表もあったが、今回の発表ではミラー監督が本拠を置
いているワーナーになっており、以前のシリーズ作と同様に
行われることになるようだ。また、以前に本作と一緒に発表
されていたCGIアニメーションの続編“Happy Feet 2”に
ついては、同じくワーナーから2011年11月18日の全米公開が
セットされている。
 そこで本作の撮影開始が来年8月ということは、ポストプ
ロダクションなどに1年掛けたとしても、2011年夏の公開は
実現できる。本作の公開はアニメ作品の前にするか後になる
か、いずれにしてもその頃には観られそうだ。
        *         *
 続いては、第1作は1997年、2002年に第2作が製作された
地球上にはすでに異星人が侵入しているとするSFコメディ
“Men in Black”の第3作が計画されている。
 元々はマリブ・コミックスから発表されていたアメコミを
原作とするこのシリーズは、1995年『バッド・ボーイズ』、
1996年の『インディペンデンス・デイ』と実績を積んできた
ウィル・スミスが、正にその映画スターとしての人気を確定
した作品とも言えるものだ。
 それはまた共演のトミー・リー・ジョーンズについても、
それまではどちらかと言うと渋い感じの俳優からコメディも
出来る新たなスターの道を拓いたと言えるのかも知れない。
特に最近日本で流れている缶コーヒーのCMは、このシリー
ズなしには考えも付かないものだっただろう。
 そんな2人の主演で製作された第1作は、それまでのコロ
ムビア映画の稼ぎ頭だった『ゴーストバスターズ』を抜き、
2002年『スパイダー・マン』が公開されるまでその座を守り
続けたものだ。そしてその後は、テレビのアニメシリーズや
ヴィデオゲーム、またテーマパークでのアトラクションなど
にも発展した後、第2作が製作された。
 というシリーズの第3作だが、その計画としてまずは脚本
家に、昨年公開の『トロピック・サンダー』が大ヒットを記
録したイーサン・コーエンの起用が発表されている。脚本家
の前作は、登場キャラクターの設定などもかなり強烈なコメ
ディだったが、その一方で描かれる物語にも、かなり凝った
設定や展開が楽しめたもので、その点では“MiB”の新作に
は好適な人材と言えそうだ。
 ただしこの計画には、スミスもジョーンズも未だ参加を表
明しておらず、一方、前2作ではバリー・ソネンフェルドが
担当した監督についてもコロムビア側はしっかりと口を閉ざ
しているとのことだ。従って、本作が前2作と同じ顔ぶれで
映画化出来るものかどうかも流動的だが、そんな時点での今
回の発表となっているもので、それが顔ぶれが揃うというコ
ロムビアの自信なのか、はたまた最初からそれは諦めている
のかも定かではないものだ。
 因にアメリカの映画データベースによると、ジョーンズに
は計画進行中の企画が2本、ソネンフェルド監督には7本、
さらにスミスにはそれが25本もあるもので、その中に割り込
むのも容易ではなさそうだ。
 なおコロムビアのシリーズ作品では、すでに紹介している

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11月08日(日)
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