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On the Production
by 井口健二
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■エスター、イートリップ、黄金花、眠狂四郎・勝負、パブリック・エネミーズ+他
ヴン・ドーフ、『トゥームストーン』のスティーヴン・ラン
グらが共演している。
その他にも、ジョヴァンニ・リビシ、リリ・タイラー、リリ
ー・ソビエスキーなど、丁寧に探せば一杯出てくる多彩な顔
ぶれが登場している。
また、試写会の後で『ゴジラ FINAL WARS』で轟天号の艦長
を演じていたドン・フライが出ていたと教えられたが、本業
が格闘家のフライは監督の前作『マイアミ・バイス』にも出
演していたようだ。
上映時間2時間21分の大作だが、観ている間は全く飽きさせ
ることはなかった。
        *         *
 今回は、個人的な都合で時間がなく、製作情報はあまり書
けそうにないが、その代わりに嬉しいニュースを1つ紹介し
ておこう。ハリウッドの映画人にとっては最高の名誉とも言
えるアカデミー賞で、B級映画の雄ロジャー・コーマンが表
彰(名誉賞を授与)されることになった。
 コーマンは1953年から半世紀以上に渡って、低予算の映画
を量産し続けた独立系のプロデューサーであり監督だが、そ
の作品の多くがホラーであったりSFテイストであったりも
することから、特にSF映画ファンの間では人気の高い人物
だ。しかしそれらの作品はハリウッドの大手映画会社からは
相応に扱われることはなく、このためハリウッドでは異端児
のよう観られていた。
 というコーマンの受賞だが、その授賞理由は彼自身の作品
というよりは、彼が長年の映画製作の間に育てたフランシス
・フォード・コッポラ、マーティン・スコセッシ、ジェーム
ズ・キャメロン、ロン・ハワード、ジョナサン・デミら、挙
げていけば切りがないハリウッドの才能であり、その功績が
今回の受賞に繋がっているようだ。
 SF/ファンタシー系の映画人の名誉賞は、レイ・ハリー
ハウゼンが1992年に科学技術部門の名誉賞であるゴードン・
E・ソウヤー賞を受賞して以来のことになるが、近年のVF
X映画の隆盛がようやく彼らにも日の目を当ててくれること
になったようだ。
 ただし名誉賞の受賞式は、昨年までは本賞の受賞式と一緒
に行われていたものだが、来年からは作品賞候補が10本にな
るなど本賞の受賞セレモニーに時間が掛かることが予想され
ており、このため本賞の受賞式からは切り離されて11月14日
に行われることになっている。ハリーハウゼンの時は昔から
の親友のレイ・ブラッドベリがプレゼンターとして登場し、
ファンを喜ばせてくれたが、今回は誰がプレゼンターになる
のか、それも注目になりそうだ。
 ということで今回はここまで、次回はもう少し書けるよう
に頑張ります。

09月13日(日)
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