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On the Production
by 井口健二
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■第179回
誌の座談会に2人が出席した際、突然ダウニーJr.が会談の
進行を遮ってロークに近寄り、直接“Iron Man 2”への出演
交渉を行ったとのことだ。
その後、ロークはジョン・ファヴロー監督や脚本家のジャ
スティン・セロックスとも会談をして出演を決めたとのこと
だが、インディーズ作品の“The Wrestler”には25万ドルで
出演したロークが、久し振りのメイジャー作品でいくら稼ぐ
かにも注目が集まっているようだ。
この他“Iron Man 2”には、スカーレット・ヨハンソンが
敵役のブラック・ウィドウとして出演が発表されており、さ
らにペッパー役のグウィネス・パルトローと、ローディ役に
は前作のテレンス・ハワードに替ってドン・チードルの出演
も発表されている。またサム・ロックウェルの出演もあるよ
うだ。
そしてもう1人、前作ではエンドロールの後に登場したサ
ミュエル・L・ジャクスンが再度ニック・フューリー役で登
場することも発表されている。この役柄は、前作でも紹介さ
れたようにマーヴェルのチーム作品“The Avengers”への繋
ぎとなるものだが、今回ジャクスンはマーヴェル社と複数の
作品への出演を契約した模様で、その中には2011年6月17日
全米公開予定の“Thor”と、7月22日全米公開予定の“The
First Avenger: Captain America”の計画も含まれていると
のことだ。
さらに“The Avengers”の全米公開は、以前の予定からは
多少遅れて2012年5月4日と発表されている。
またマーヴェルでは、ソニーが製作配給する“Spider-Man
4”についても、2011年5月6日の全米公開を発表。これで
同年には3作連続でマーヴェル作品が映画館を賑わすことに
なる計画で、ますます映画界への攻勢を掛けてくるようだ。
* *
もう1本続編の話題は、昨年初の実写3D作品として評判
を呼んだ『センター・オブ・ジ・アース』(Journey to the
Center of the Earth)の続編の計画が発表されている。
この続編については、昨夏の作品のエンディングでも、次
は何処へ行こうか…みたいな話になっていたものだが、同作
を製作したニューライン、ウォルデン・メディアとコントラ
・フィルムが再びチームを組んで、続編を製作することが発
表されたものだ。
その続編は、1989年に製作されたアニメーション『リトル
・ニモ』(Little Nemo: Adventures in Slumberland)など
も手掛けた脚本家リチャード・オッテンによる“Mysterious
Travels: The Lost Map of Treasure Island”と題されたオ
リジナル脚本に基づくもので、具体的な内容は、スティーヴ
ンスンの“Treasure Island”、スウィフトの“Gulliver's
Travels”、ヴェルヌの“Mysterious Island”の3つを合せ
たようなお話だそうだ。
そして現在の製作状況は、前作を手掛けた監督のエリック
・ブレヴィグが、オッテンと共に続編となるように脚本の書
き直しを進めているとのことで、それが完成したら正式に製
作開始となりそうだ。
ただし現状では、前作に主演のブレンダン・フレーザー、
ジョッシュ・ハッチンスンとの出演契約は結ばれていないよ
うだが、全世界で2億4100万ドルを稼いだ作品の続編という
ことでは、かなりの出演料の上積みは認められそうだ。個人
的にはアニタ・ブリエムの再演も期待したいが、どうなるの
だろうか。
一方、監督のブレヴィグも、まだ続編も担当すると決った
訳ではないが、脚本の改訂までしているなら間違いはないだ
ろう。また、前作の背景をフォトリアルのCGIで完成させ
たVFXチームは今回も参加が決っているようだ。下敷きと
なる“Gulliver's Travels”と“Mysterious Island”は、
いずれも1960年代初頭にレイ・ハリーハウゼンがダイナメー
ションで映画化しているものだが、その世界が3Dで再現さ
れるのも楽しみなことだ。
ただ、前作の最後ではアトランティスを探すようなことも
言っていたと思うが、それも第3作以降でも良いから期待し
たいものだ。
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03月15日(日)
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