ID:47635
On the Production
by 井口健二
[460251hit]

■腐女子彼女、THE CODE/暗号、ザ・バンク 堕ちた巨像、おっぱいバレー
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
※このページでは、試写で見せてもらった映画の中から、※
※僕が気に入った作品のみを紹介しています。     ※
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
『腐女子彼女。』
オタクの女性と付き合うことになった男性の姿をコミカルに
描いた作品。
最初にタイトルだけ見たときはちょっとゾンビ物かな?なん
て期待もしたが、そうではなく普通に「腐女子」物だった。
監督が『ちーちゃんは悠久の向こう』の兼重淳なので、それ
でちょっと期待も持ったのだったが、逆にそれはこの監督の
テリトリーではなさそうだ。
ただしこの作品では、「腐女子」という存在を肯定的に真面
目に捉えていて、それなりにオタク文化を大事にした作品に
はなっているように思えた。
物語の主人公は大学生の男子。彼はバイト先の年上の女性に
恋をしてある祭りの宵に告白。その告白は受け止めて貰えた
が、彼女は「自分は腐女子だけど、それでもいいか」と釘を
刺す。そこでは「腐女子」の意味も判らず了承してしまった
主人公だったが…
彼女とのデートは、「執事喫茶」での仲間との会合やアニメ
イトでの同人誌漁りなど…普通ではない。しかも彼のPCに
勝手にエロゲーをダウンロードしたり、彼のことをセバスチ
ャンと呼んだり…彼の周囲のオタク度が上がり始める。
それでも何とか耐え続ける主人公だが、ある日、思い余った
彼は、同じ彼女との関係が4年も続いているという大学の友
人に相談をしてみる。その答えは、「僕らは趣味が同じだか
ら」……
僕自身がSFファンで、どちらかと言うとオタクと思われて
いる側の人間だから、この映画を観ていても彼女の方の行動
を単純に理解するし、それに振り回される主人公の気持ちも
それなりに判ってしまうものだ。
そういう眼で観ていてこの映画は、上でも書いたように「腐
女子」という存在を肯定的に真面目に捉えていて、好ましい
感じで観ることができた。しかもオタクには聖地とも言える
「執事喫茶」やアニメイトまで紹介されるのには、結構嬉し
くも感じられた。
その上、声優の共演や『ガンダム』絡みのネタなども登場。
これは正にオタク向けに作られた作品と言えそうなのだ。欲
を言えばこれにもう二つ、三つファンタシーなネタがあれば
申し分ないところだが、それは『ガンダム』のシーンで製作
費が尽きちゃったのかな。
いずれにしても、僕は観ていて気分は害さなかったし、多分
自分のオタク度が気になる人には理解して貰えるのではない
かな…と思える作品だった。

『THE CODE/暗号』
2005年9月に紹介した『探偵事務所5』シリーズの最新作。
シリーズは前作の紹介時にも書いたようにウェブサイト向け
に2シーズン50話以上が製作され、今回はその集大成とも言
うべき劇場作品が再度製作されたものだ。因に、劇場作品で
はもう1本『カインとアベル』という作品があるようだが、
それは観ていない。
その「探偵事務所5」は、川崎に本部を置く創立60年を迎え
る伝統の事務所で、そこには5で始まる3桁の番号で呼称さ
れる100人の探偵が所属している。シリーズはその100人の探
偵たちの個人やチームでの活躍を描いている。
そして今回の物語は、川崎市がテロ集団の時限爆弾攻撃が曝
されているところから始まる。その攻撃は探偵事務所5の協
力で見事に解決するが、そこで活躍したのが事務所5の研究
所で暗号解読を専門とする探偵507だった。
探偵507は「誰にも解けないとされた暗号を初めて解くの
が解読者の夢」と語り、日々暗号の解読に天分を発揮してい
た。その探偵507の前に1つの暗号が提示される。それは
事務所5の上海支部に依頼があったものだと言うのだが…
一部だけの提示ではさすがに解けない暗号に、探偵507は
上海行きを志願する。その暗号は旧日本軍が隠した軍資金の
在処を示すものとされ、その解読には上海の地下組織も動い
ていた。そしてその暗号には、1人の女性の哀しい人生が刻

[5]続きを読む

03月14日(土)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る