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On the Production
by 井口健二
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■第169回
のリメイクなど、面白い作品をいろいろ提供してくれている
会社なので楽しみだ。
* *
もう1本、コミックスの映画化は、ワーナー=DCコミッ
クスから、新たに“Jonah Hex”という計画が発表された。
この原作コミックスは、1970年代前半に刊行されていたも
ので、物語の背景は南北戦争が終結した頃。主人公のヘック
スは顔の右側に大きな傷を持った賞金稼ぎの拳銃使いという
ことだ。特に超能力を持ったスーパーヒーローというもので
はないようだが、そのキャラクターは、クリント・イースト
ウッドの西部劇の主人公にも影響を与えたとも言われている
ようだ。
従って映画は西部劇ということになりそうだが、その監督
にジェイスン・ステイサム主演の『アドレナリン』を手掛け
たマーク・ネヴェルダインとブライアン・テイラーの起用が
発表され、さらに主演には、オリヴァ・ストーン監督“W”
にジョージ・W・ブッシュ役で主演したジョッシュ・ブロー
リンの出演も発表されている。
一方、製作は、『アイ・アム・レジェンド』などのアキヴ
ァ・ゴールズマンと、『ゲット・スマート』のアンドリュー
・ラザラーが担当しており、この内、ラザラーは、2001年に
製作した『キャッツ&ドッグス』の続編“Cats & Dogs: The
Revenge of Kitty Galore”と、“Get Smart 2”の製作も進
めているようだ。
* *
後半は続報を中心に纏めて紹介しておこう。
まずは続編の情報で、今夏公開されたドリームワークス・
アニメーション『カンフー・パンダ』の続編が、2011年6月
3日に全米公開され、その題名が“Pandamonium”になると
発表された。
この発表は、DWAトップのジェフリー・カツェンバーグ
が、同社をバックアップしている投資会社ゴールドマン・サ
ックスの年次総会の席で行ったもので、それによると第1作
の全世界での興行収入は6億2600万ドルで、これはDWA史
上の最高金額であるとのこと。そして第1作で声優を務めた
ジャック・ブラックとアンジェリーナ・ジョリーはすでに同
じ役柄での再演を契約しているそうだ。
また第2作は、2009年以降のDWA作品は全て3Dで製作
するとした方針に従って3Dで製作される。そして上映は、
全米のIMaxシアターを中心に行われるとのことだ。ただし、
製作自体がIMaxのフォーマットで行われるかどうかは今回は
明言されてはいなかった。さらに監督には、第1作のストー
リー製作でヘッドを務めたジェニファー・ヨー・ネルスンが
起用されることも発表された。
その第2作の物語は、カンフーオタクのポーが「選ばれし
者」を目指す旅はまだまだ続いているという展開で、そこに
AJの再演があるということは、マスター・タイガーがその
指導をすることになりそうだ。因に、11月9日に全米発売さ
れる第1作のDVD及びBlu-rayと同時に、5人のマスター
たちを描いた“Secrets of the Furious Five”という作品
もリリースされるようだ。
DWAとしては、2010年5月21日全米公開予定の第4作で
完了する『シュレック』に替わるシリーズとしての期待も高
い『カンフー・パンダ』だが、北京オリンピックも終って、
新たな展開が得られるかどうかというところになりそうだ。
* *
お次は、日本公開が迫っている『ダイアリー・オブ・ザ・
デッド』の続編というか、ジョージ・A・ロメロ監督のゾン
ビシリーズの新作の情報で、題名は未定の作品の撮影がすで
に開始されている。
この新作に関しては、8月17日付で前作を紹介したときに
も報告したが、その時に言われていた題名はキャンセルされ
たようで、直接的な続編ということではないようだ。しかし
この作品には、『ダイアリー…』に出演のアラン・ヴァン・
スプラングがキャスティングされており、さらに前々作『ラ
ンド・オブ・ザ・デッド』に出ていたデヴォン・ボウティッ
クも出演するとのことで、これには何かの仕掛けもあるかも
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10月15日(水)
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