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On the Production
by 井口健二
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■臨時号(夏休遠征報告)
のイメージに出会えたのも不思議な感じがした。
 この他、かなりの規模の集団墓所も発掘当時のままに再現
されていたが、解説によると発掘されたのはすべて男性の骨
で、卑弥呼を予想させる女性の埋葬はなかったそうだ。とこ
ろが、墓所を出てみるとその直ぐ脇に鳥居があってその奥に
は神社があるとのこと。その神社の敷地は私有地のため現在
は発掘ができないそうで、そこに一体何があるのか、想像が
膨らむ風景だった。
 何れにしてもこの公園は、古代のロマンを見事に感じさせ
てくれる場所になっており、展示館や古代の生活を体験する
コーナーなどもあって、なかなか充実しているように感じら
れた。
 次は「吉野ヶ里温泉・卑弥呼乃湯」。春の熊本遠征では、
大阪と門司のスーパー銭湯に寄れたが、今回はここだけ。実
は岸和田では会場の近くにスパがあったが、時間の都合で行
けなかった。
 と言うことで今回の唯一の入浴だが、これが駅から歩いて
20分ほど。遺跡は駅の反対側でそこからは30分ほども歩いた
が、前にも書いたように湿度が低いせいか、意外と楽に行け
た。でもせめて駅から、できたら遺跡と駅を巡回するような
送迎バスが欲しいところだ。地元客相手では自家用車も多い
のかも知れないが、食堂でアルコールも出すなら、そのくら
いはした方が集客も上がるように思えた。
 浴場は、日曜昼間だったが混みすぎもせず、がらがらでも
なく、快適に入浴できた。ただし、外の靴箱の鍵は100円硬
貨が返却されるが、中の衣類のロッカーは10円を取られてし
まうもので、洗面具の出し入れなどの度に10円掛かるのは解
せない思いだった。
 入浴後は、路線バスを待たずに駅まで徒歩で戻ったが、そ
の駅入り口直前でバスに追い抜かれ、路線バスの運行は案外
定刻通りだったようだ。そして駅では応援しているチームの
サポーターのご夫婦とも一緒になって、楽しく鳥栖スタジア
ム(ベアスタ)に向かった。
 ベアスタはJR鳥栖駅の目の前にあって、アクセス抜群の
サッカー専用スタジアム。アウェー席の入り口は何処も同じ
裏側になるが、仙台スタジアムほどには周囲を回ることもな
く、簡単に辿り着けた。そして場内は、風通しも良く、この
日の観戦は快適そのものだった。試合が勝てたのも好印象と
いうところだ。因に、仙スタでは一つ手前の駅から歩いても
アウェー入り口までの距離はあまり変わらないようだ。
 試合後はJRで博多駅に戻り、駅前で博多ラーメンを食べ
てバスの出発時間を待った。帰路のバスは上記の通り散々な
目に遭ったが、きつい状況でも寝られる性分なので、何とか
はなった。ただエコノミー症候群は多少心配で、前の座席を
こづきながら体勢は変える努力をしたものだ。因に僕の席は
最後尾なので、座席をあまり倒すことができなかった。
        *         *
 最終日の25日は、三ノ宮駅で下車して、ここからのんびり
ローカル線の旅とした。ただし、前回は早い帰宅を最前提と
したが、今回は帰宅時間を1時間ほど遅らせて、乗り換え回
数を2回減らすことができ、しかも始発の乗り継ぎでさらに
気楽な行程となった。
 また、それぞれの駅での待ち時間も少しずつ長くしてのん
びりできたが、期待した駅弁は、新幹線併設駅のローカル線
構内では売っていないようで、旅の風情も失われていること
を痛感させられた。新幹線の客には便宜があるが、ローカル
線では要望も少ないのだろうか。
 ということで今回は、小田原、小倉、三ノ宮で入鋏スタン
プを押してもらう旅となったが、最後に丹那トンネルを抜け
る辺りから前日の豪雨の影響で快速電車などがなくなり、多
少予定より遅れる帰宅となった。しかもこの間の車内の電光
掲示板に表示される運行状況の説明などがおざなりで、乗り
継ぎをどうすればいいか不明なのは不満に感じたところだ。
 それから、青春18切符の残り2回分は、8月16日に家内と
2人で鹿島スタジアムに行くことで消化していた。この日は
都営地下鉄のワンデーパスも出ていたので、馬喰町での乗り

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09月10日(水)
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